そのコワーキングスペースに個性はあるか
こんにちは。戦うコワーキングスペース運営者です。
まずはこちらのツイートをご紹介。
“コワーキングスペース”で画像検索すると、『インスタント個性』とでも揶揄したくなるぐらい典型的な内装計画とブランディングで成立している。
— KAEDE,Sari Hatashima (@kaedehatashima) 2018年4月10日
こうなると多く存在するコワーキング各社の差別化が難しくなるので業界全体が価格競争に向かってしまわないか心配になる。 pic.twitter.com/rwHnvs3Uiq
いやーーーー。そのとおりですねぇ。
内装にこだわった。
家具にこだわった。
オシャレ。
居心地がいい。
……とかいう空間を追求すると、基本ウッディで。IKEA・無印・ハンドメイド(ハンドメイドなのに似てる)になるんですよね。
個性的だと思っていたハンモックも。人をダメにするソファも。テントも。どこもかしこも導入するようになってしまいました。
そんな中、ノラヤは小上がりとこたつで個性を発揮してきたつもりでしたが。
前にも書きましたが、やめてしまいました。
脱個性。
脱個性、したあとで冒頭に紹介したツイートを見つけてしまったので、頭をかかえてうなりたくなりました。
コワーキングスペースはハードじゃありませんよね。中身です。ソフトです。コミュニティです。どんな人がいて、なにをやっているか。それで人から選ばれます。
ぶっちゃけ「起業支援」とか、どこでもやってることをやらなくていいじゃないかと思うんですよ……。
それでも、見た目も大事。
一歩中に足を踏み入れたら「なんじゃこりゃ!」「ここは違う!」と思わせるような、なにか。
そういう特徴、欲しい。
そこで引くような人はそもそもその場所は合っていない。
ノラヤから「なんじゃこりゃ!?」をなくしてしまったので、またなんとかしてへんな場所にしたい。そう思いました。
とはいえ、相変わらずの狭い賃貸。限られる予算。
「モノ」を新たに購入はやめて、まずは減らして、そこで可能になった何かを考えていきたいです。
ライバルはばんばん増えます。戦いますよ、これからも!
仙台のコワーキングスペースは現在10ヶ所、さらに3ヶ所できる!?
2018年4月現在の状況です。年に一回くらい更新しているやつです。
なくなったスペースもあるとはいえ、やっぱり、多すぎませんか。利用形態から自習室もコワーキングスペースに入れていますけど、全部で10ヶ所です。
さらに6月には、enspaceもオープン予定。
さらに「これからコワーキングスペースを作るぞ!」という声も聞こえてきました。
こちらの方は、学生向けスペースを作りたいということでノラヤにいらっしゃいました。
さらに、フリーランス向けスペースを作ろうと言っている方も発見。
仙台にフリーランスが集う職場をつくることにした。
— アキバジュン@キャリア開拓家 (@jfstelv14) 2018年4月6日
コワーキングスペースなのかコワーキングコミュニティかはこれから詰めるけど、
フリーランスが浸透していない仙台でこの取り組みは前途多難であることは間違いない
0ベースで実況しようと思います#フリーランス #コワーキングスペース
フリーランス、いるんですけどねぇ。ノラヤに来る方もいる。フリーランスというものの定義がもしかすると「個人事業主」より狭義なのかな?
ノラヤは今後も戦いつつ試行錯誤していきたいです。非バトルタイプと言っていたのにけっこう戦っているなぁ。
コワーキングスペースは儲かるのか?2018年3月の売上報告
なんということでしょう。観測史上2番目に早く桜が咲きました。寒い寒いと言っていたのに。というわけで4月になりましたので売上報告。
2018年2月の売り上げは39,550円でした。
sendaiworkspace.hatenablog.com
2018年3月の売り上げを報告いたします。
利用者は19人。オープン日は10日、33,850円です。イベントやってないので先月より少ないです。
2回の貸切、回数券セールに救われました。
また、小上がりを撤去し増席しました。
この椅子と机は、とある方からお借りしております。
貸切が二件、いつものKnowledgeBBQさん。前回からWordPressにスポットを宛てて、毎月勉強会を開いています。ありがたいことです。次は今度の土曜日!まだ余裕あるよ!
もう一つは東北大学学生さんの髙橋さんが企画したものです。鍋をつつきながら魚の話をするというもので、なかなかユニークなイベントでした。
そして夜の自習室を2回開催しました。
ご存知の方はご存知だと思うのですが、ノラヤの平日オープン時は利用者が0〜1人です。すくねえええ。ところが夜の自習室は、3〜5人。
昼よりも夜の居場所に、みんな困ってるのかもしれません。私は正直意外です。夜は家にいてごはん食べて風呂入って寝るでしょう!?みたいな。
でもそうとは限らないんですね。
4月は好評だったピザイベントをまたやります!
仙台で有料自習室?コワーキングスペースもいいけれど………
ノラヤは以前から、自習する人も来て欲しいと思っていました。でもコワーキングスペースってそもそもはゆるやかなコミュニケーション前提の場所なのですよ。そんでコミュニケーションなんていらない、ただ自分はもくもくと勉強したい。そういう方から避けられてしまい、みんなスタバやドトールに行ってしまうわけです。
ですが、スタバもドトールも勉強する場所じゃないですよね。
先日ドトール行って驚きました。以前、ドトールって大きい楕円のテーブル席がありましたよね。それを何年か前、明らかにノマド利用を意識した仕切りを挟んだ横長の電源付きの席にしたんですよね。その、すべての席についていた電源部分が、塞がれていました。やはり回転の悪さが問題となったのでしょう。
というわけで、本当はコワーキングスペースに来て欲しいけど、悪い癖で敵に塩を送るシリーズ。仙台の自習室を特集してみました。
勉強カフェ 一番町スタジオ
現存する自習室では仙台でもっとも早くからやっているのがこちら。
土日祝日もやっていて、不定休。平日は23時までやっているから夜型人間にもありがたいです。会員になって使い倒すか、ビジターになるか。ウェブからは無料体験も申し込むことができるようです。
飲食不可・会話禁止の個別デスクもありますが、他は飲食、ちょっとした会話もOK。また会員さんが企画した勉強会やセミナーも時々開催されているようです。
交流会も時々やってるそうです。
ただの場所提供ではなく、ある程度コワーキング的要素を持った場所になっているようです。
仙台駅前自習室WEST
最近急にできた自習室です。Google広告にばんばん出るようになりましたね。
広瀬通をまっすぐ駅に向かって行った歩道橋のある交差点。1階に松屋が入っているビルです。
…実はオープンした翌日に突撃して訪問しちゃいました。たまたま近くに用事があったもので。
内装、ピカピカでしたね。特徴的なのがオープン時間。朝早く7時からやっています。「出勤前に、読書したりちょっと勉強したり、に使ってほしい」とはオーナーの松尾さんの談。そしてリッチな半個室が二つあり、ふかふかで完全にリクライニングするチェアが用意されています。私だったら、高確率で寝ます。
オーナーさんによれば、特にコミュニケーションやコミュニティ育成のつもりはなく、とにかくじっくり静かに自習、読書をするための場所であるとのこと。
こちらも土日祝もやっている不定休の自習室なので、便利なのではないでしょうか。
※ あともう1か所、今年の1月に「WORK SPACE仙台本町」ってのを見つけたんですけど、ドメインもtwitterアカウントも消滅しているのでやめてしまったようです。
特集といいながら、2ヶ所の紹介で終わってしまいました。
Googleで検索するとわかるんですけど、「仙台 自習室」これで出て来るのはほとんどが塾の自習室です。社会人のための誰でも使える有料自習室、仙台ではこの2ヶ所だけ。しかし仙台の人口比から考えると妥当なのかもしれません。(そもそもコワーキングスペースも多すぎるんだよなーぶつぶつ)
……それでですね。月に2回しかオープンしない秘密の自習室があります。
地下鉄北四番丁駅から徒歩8分。そのまま「夜の自習室」です。これは穴場です!
上記の自習室に比べれば格安です。
……はい、ノラヤなんですけど。
コワーキングスペースは儲かるのか?2018年2月の売上報告
こんにちは、春の足音は確実に近づいています。どかっと降る雪、はんぱない寒さに悩まされたこの冬もようやく終わろうとしているようです。
ていうか、終わってくれ。
2018年1月の売り上げは35,000円でした。
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2018年2月の売り上げを報告いたします。
利用者は18人。オープン日は11日、この他イベント2日で、39,550円です。相変わらず、コワーキングスペースは儲かりません。先月より多いですが。
2月はいろいろやりました。
まずピザの会。
これは管理人の自宅からオーブンを運んできて、設置し、ノラヤでピザを焼きまくると言うイベントです。たしか5枚焼きましたかね。
はじめてのイベントは正直かなりビクビクしながらやるんです。
誰も来なかったらどうしようと。でも、なんとか人数が集まり、無事開催することができました。
ピザって、個人的にテンションが上がる食べ物なんですけど。スペシャル感がありますよね。でも家族が少ないといっぱい食べられない。だから一度ノラヤで焼きたてのピザを食べたかったんですよ。ビールもいっぱい飲んで。そして焼きたての香りと、じゅわじゅわしている見た目。
オーブンから取り出すときの、うわーっ!って気分が好きなんですよ。
常連さんのご協力でトッピングも大量に用意していただき、様々なピザが焼かれました。本当においしかったです。
人数の割にはちょっと多かったので、またやるときにはもう1、2人来て欲しいところ。また、オーブンを運ぶのにレンタカー代がかかってしまうのが難点です。
そして今回も、夜の自習室をやりました。
……この日、雪が降ってめちゃくちゃ寒かったんです。それなのに、5人もの方が来てくれました!ノラヤのイベントがないときの利用者MAXに近い。そして、
「自宅だとゲームしちゃう」
「かなり集中できた」
などの、喜びの声もいただいております。本当に嬉しいことです。帰りの自分の交通手段を考慮していなかったのは失敗でした。(寒くなかったら歩いたんですが、この日は途中で遭難しそうな寒さでした)
さて3月は。
ノラヤとして大きいイベントはないです。幸い貸切のお話をいただいてます。夜の自習室は二回開催する予定。というか、私自身もいろいろ忙しくてですね。
ちょっと疲れているので、当分オープン時間を11時にさせていただいております。
そして、現在、増床ならぬ増席作業中。
「夜の自習室」をはじめました
土曜日の夜にオープンする「夜の自習室」をはじめました。
いまのところ(運営者の)都合のつく土曜日の夜にあけるだけなので、月1回。ほんとうはもっと頻度をあげたい。
なぜはじめたか
ノラヤの、平日昼間しか開いてないという営業時間。これ、私が朝型人間で家庭の家事のすべてを背負っているので、このようになってます。しょうがないんです。
でも平日の昼間にコワーキングスペースに来れるのは、本当に限られた人たち。フリーランスか、無職、非正規雇用。正規雇用されているけど、リモートワークできるからコワーキングスペースで仕事しましょう、なんていう選択肢はまだ仙台では少ない。
普通に働いていて、ちょっとがんばりたい人には、ノラヤは選ばれないんです。他にも理由はあるでしょうけど、そもそも開いてないから。
職場と自宅の間にあるちょっとした別の場所、そういうのが求められるとしたらやはり時間帯は夜です。しかも20時とかじゃない。22時や23時まで。がんばる人は夜にがんばるのがふつうです。私は寝てしまうけど。
さて、家庭があるので夜はもれなく自宅にいなきゃいけない私だったのですが、息子が高校生になり、ありがたいことに1人でもいろいろできるようになってきました。私と出かけることもなくなったので、私は週末、ぽつんと家で時間があくことが増えました。ならば、と思い、土曜日夜の方が比較的外出しやすいので、ノラヤをあけてみようかなぁという気になってきました。職場と家の間のもうひとつ別の場所、となると平日夜のほうがいいのかもしれませんが、勉強会など開催すると平日より土日のほうが人が来るし、また夜遅くまでがんばるとしたら休前日のほうがいい。そういう判断で土曜日夜にしました。
単なる夜オープンではない
敢えて「自習室」と名前をつけたのは理由があります。
夜オープンだとしたら、いつものノラヤの延長ということになります。酒もOK、おしゃべりもOK、ダメ人間もOK、寝るのもOK。
そりゃ、ビール飲みながらがんばったらノラヤっぽいですよね。よっぱらいおじさんの溜まり場になっても逆に歓迎してしまう。ダメです、ただの酔っ払いの溜まり場は別の日に充分やってる。
夜にがんばりたい人は、お酒もいらないし、喋ったりコミュニケーションもしなくていいし、ダメ人間じゃない!
「ここは真面目な空間です」ということにしたかったのです。
「自習室」のニーズ、あるだろうなと思ってました。仙台の誰でも使える自習室は勉強カフェぐらいしかありません。(以前取材した千弘堂さんは自習室をやめてしまいました)スタバにはパソコンを持った学生さんやサラリーマンがひしめきあってます。コワーキングスペース行けよ!と思うのですが、彼らに出会いやコミュニケーションなんて必要ない、必要なのはただ自分のことに没頭できる空間です。
そういえば北仙台に自習室を作る動きがあったみたいですが、twitterアカウントがあるだけで半年ほど動きがありません。
「コワーキングスペースよりも自習室なんだろうなぁ、求められているのは。ああ私にお金があったらもう一つ物件を借りて」などと身の程知らずの考えが頭をよぎったりもしましたが、ふと思ったのでした。
「自習室をやりたい人(私)がノラヤを借りて、自習室をやるということにすればいい」
ノラヤは、「がわ」だけ借りてるのです。だから「夜の自習室」という、別ブランドを名乗ります。利用料金等は同じです。
やってみて
前回は、3人の方が来てくれました。3人というとノラヤでは多い方です。ですので継続してやろうと思いました。
後から気づいたのですが、勉強カフェさんも土曜日は21時で閉まるので、土曜日の22時までオープンというのは競合がいないことになります。
よーしならば23時まで…などとついつい考えてしまいますが、そもそも私が朝方人間、22時にはいつも寝る体制なので、あまり無理はできません。そもそもノラヤの運営は「管理人が倒れない程度」という基本があるので、ほどほどに。
そして前から言われていたし自分でも思うのですが、夜のノラヤはとても雰囲気がいいです。不思議と、夜が似合う場所。
夜の自習室、今度は2/17(土)です。よろしくお願いいたします。
コワーキングスペースは儲かるのか?2018年1月の売上報告
もう2月ですね。2017年12月の売り上げは 41,750円でした。
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1月の売上を報告します。35,000円です。利用者はイベントを含め20人。家賃分も売上がありませんでした。今月も大赤字だひゃっほい。
オープン日は10日とちょい少なめでした、まぁ年末年始のおやすみがあったり東京行ったりしたんで。
イベントは1個。16回目のノラヤサイエンスバーがありました。「ゼロからわかるABC予想」ということで、2回目の明松さんに講師をお願いしました。すごくよかったです。面白かったです。楽しかった。管理人が楽しんでていいのかと思いましたが楽しかった。
そしてもうひとつ、新たなチャレンジとして「夜の自習室」をやってみました。これはまた別のエントリで詳しく書きます。
ところで東京に行った目的の1つは、パクチーハウスに行くことでした。パクチーハウスは東京で初めてコワーキングスペースを始めた佐谷さんの経営するパクチー料理のお店で、そのコワーキングスペース「PAX Coworking」は、私がコワーキングというものを知るきっかけになった場所でした。その時の感動と衝撃はこちらに書いてます。
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12月、佐谷さんはPAX Coworkingとパクチーハウスを3月で閉めることを発表しました。「いつかパクチーハウス行こう!」と思っていたので、急がなければ。ならば、と、新妻さん(一軒家コワーキングスペース「Hanare ひばりヶ丘」のあるじさん)に声をかけ、パクチーハウスに行く会を企画してもらいました。
楽しかったです。やっぱりコワーキングスペース界隈に集まる人はオープンマインドな人が多い。コワーキングスペースの話やパクチーの話や、いろいろ、初対面の人とも盛り上がりました。そしてもちろんパクチー料理は最高においしかった!
企業運営や大規模系列のでかくておしゃれなコワーキングスペースが次々とできていく中、2012年ごろからコワーキングというキーワードに惹かれていたスペースが、無くなっていきます。
佐谷さんはこれから動き回って、面白いことをしていくのだろうと思います。仙台にも来てくれるかな。
一方、先日名古屋のMyCafeが急に大変なことになったというニュースが入ってきました。
面識はないのですがユニークなスペースを作っていて気になっていました。初期はこんなイベントもやっていたっけ。
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残念です。
そして、ニュース文中にもありますが「同業他社との競合激化」本当に、これ、うちみたいな弱小だけでなく、多くのスペースがこれから直面する問題。
ああ、どうなるのか。
ため息がでます。赤字だひゃっほいとか言ってる場合ではないです。