ノラヤは起業家のいないコワーキングスペースです
みやぎの創業ガイドというところに載せていただきました。
ここの、宮城県のコワーキングスペースのご案内というところです。悲しいことにPDFです。
このPDFの1ページ目にこんなことが書いてます。
<コワーキングスペースとは>
地域において起業者等が集まり,事業の検討・活動を行い,オフィス環境を
共有することで事業化への相乗効果を目指すコミュニティ・スペース。
残念ながら、この定義にノラヤは当てはまりません。
載せてもらったのに、申し訳ない。
ノラヤは運営の厳しさを隠すことなく利用者さんその他不特定多数に公開していますので、
「運営厳しいですね」
「どうするんですか」
「ぜったいもうからないですよね」
「100円のコワーキングスペースあったらみんなそっち行きますよね」
なんて言われたりするわけです。
最近は無料のスペースも首都圏ではできてきたし、いつそういうのが仙台に進出してくるかわかりませんねぇ。
そんな会話の中であるとき、
「そんな私財を投じて個人でコワーキングスペースやってるなんて……ものすごくボランティア精神があるんですね!」
と言われて。
きょとんとしてしまいました。
ボランティア精神なんて、かけらも、ない。
なぜなら、この場所は私が自分の居場所としてやっているから。
しかしそんな話をしたら、まったく別の場所ですが、このようにも言われました。
「自分の好き勝手にしているスペースで、なんでお金とるの。それでもうかんないもうかんないって言っているのがおかしい!」
うっ。それも正しい。
しかし私は思う。
いわゆるコワーキングスペースって、起業支援とか、セミナーとか、意識高い人や立派な人ばかりがいて、そういうところに行くと萎縮してしまって、自分のコンプレックスが刺激されてしまう。途方もなく自分がダメ人間に思えてしまう、そういう人は少なからずいると思う。
そんな人は、ただ電源とWifiがあって、ゆっくりできる場所がある、それだけで明日の一歩を踏み出せるんじゃないか。
ノラヤは、夢への大きなステップなんて得られない。でも、ただ、自分のためにがんばりたい人がじっくりがんばれる場所ではある。
そういう人たちの居場所は図書館であり、スタバであり、ドトールであり。カフェ勉、とか、ファミレスとか。
そことコワーキングスペースの違いは、ひょっとしたら、面白いことと出会える可能性があることです。
まぁ、そういう場所、仙台には他にないんじゃないですかね。
だいたい起業家支援起業家支援って、そんなに多数のコワーキングスペースが支援したいほど仙台に起業家いるのか?生まれるのか?
起業家の500倍ぐらい、地道にがんばる居場所が欲しい人がいるはずだ。
というわけで、なにより私が居たいがための場所だけど、よかったら一緒に使ってください。維持のためにはどうしてもお金かかるのでお金ください。
そんなかんじです。
まぁ、そんな気の抜けた場所にしたら、面白い常連さんが集まってくれるんですよね。