仙台のコワーキングスペース「ノラヤ」戦う管理人

仙台市青葉区、地下鉄北四番丁から徒歩8分のコワーキングスペース「ノラヤ」を運営している人の赤裸々なブログ。

コワーキングアジアカンファレンス東京2013行ってきました

9/21,22と東京品川のコクヨエコライブオフィスで開催された、Coworking Asia Conference Tokyo2013に参加してきました。
昨年のコワーキングカンファレンス2012が大変楽しかったので、とても楽しみにしてました。このカンファレンスまでにはノラヤを正式オープンして、「コワーキングスペースオーナー」として来たかったんですが、どうも間に合わず、一参加者に徹していっぱい吸収してきました。

オープニングセレモニーの前に着いたので、会場をうろうろしていると、西村さん、高柳さん、ジャッキーさん、などなど顔見知りの方々が赤いスタッフTシャツを着て準備中。岩手の川村さんも。
今年も東北からは私と川村さんだけのようです。それに昨年に比べると人が少ないみたい。多分、みなさんスペースの運営で忙しくてなかなか来れないものと前向きに解釈します。

今回は複数トラックで、聞けなかったお話もあるのですが、私が聞いたものの一部の感想などを。

オープニングセレモニー


伊藤さん、ジャッキーさんが開催趣旨を説明しました。昨年と違って、今年はアジアのカンファレンス。他のアジアの国の方々も参加しています。
スポンサーがいっぱい来てました。マイクロソフトの砂金さんも!(昼休みにご挨拶しました)
私はノラヤとして今回のイベントに協賛しまして、スペース名をコールしていただきました。あ、写真撮っておけばよかった。
オープニングが終わった後、カフーツの伊藤さんをつかまえてご挨拶しました。立ち話がスタート(^^;;。途中からリブライズの地藏さんも混ざって、濃いお話をしました。コワーキングスペースがイベント用場所貸しだけになりがちな話とか。これからは物ではなく体験を売ることだ、それに価値を感じる人に対するビジネスが来るんじゃないかという話とか、その事例とか。ジャッキーさんが「お昼ですよ〜」と割り込んでこなければ本当に3時間(笑)あっというまに経ってしまいそうな勢いでした。いつかカフーツには行きたい!!

コワ祭りだよ全員集合!


1Fのホールでは、コワーキングスペースが時間を決めてテーブルを借り、ブースを出してます。そこに、岩手のコワーキングカフェもりおか設立準備協議会の川村さんも出るので、やはり応援せずにはいられない。そしてついでに仙台シャルソンのポスターを置かせてもらって勝手に同居(笑)
ここで、以前Jellyにお邪魔したジー・ブーン株式会社の中野さんと再会しました。ジー・ブーンさんは今回、たくさん社員の方がいらして、LTもしていました。以前のJellyを発展させて、社内向けセミナーに社外の人も参加できるような試みをしているとのことです。
勝手に川村さんのブースに同居しつつ、やっぱりノラヤの資料が欲しいなと思い、出展されていたリコーさんのネットプリントを使わせてもらって、印刷しました。
この会場のファシリテータはPAX Coworkingの佐谷さん。佐谷さんにもご挨拶して仙台シャルソンのポスター渡しました!
(右の写真は、中村さんと川村さん。コワーキングイベントで川村さんはいつもこの前掛け。)

「街」×「コワーキング」の可能性〜地元でメシは食えるのか?


女性中心で地域に根ざしたコワーキング+ビジネスをやっている皆さんのセッション。こういう話を聞くと、仙台も東京も同じだなと思います。こんなのがあったらいいな、というニーズが生まれ、それをなんとかしようっていう人が出てきてなにかが始まる。ここまでならよくあると思うんです。しかし、それをコワーキングスペースを拠点にやってたら、さらにコワーキングスペース同志のつながりを使って発展させていくことができますよね。代官山ひまわりとCo-baのコラボの縁台プロジェクトがすごく面白いと思いました。
私は女性全般が苦手で、ママ友も全然いません。で、こういう女性ならではの視点でビジネスをしている方々はきっと、すごく女性同士のつきあいが上手で、ママ友との付き合いとかうまくこなしているんだろうなと思っていたら、「ママ友コミュニティが苦手だった」という方もいて意外でした。ママの中にも、実は声を潜めているだけで、自分と同じような人はいるのかもしれない、ですね。
市川さんの「『ママでもできる仕事です』という形で仕事を紹介されるのに違和感を感じる」という言葉には全力で同意。

クラウドソーシングにおけるコワーキングスタイル形成の事例紹介

中谷健一さんがtweetしているのを見て「聞いてみようかな」と気になって来てみました。パソナテックの野宮さんによる「Job-Hub」の紹介。
途中からなので、話の半分くらいしか聞けなかったけど、「コワーカー」という呼称を、コワーキングスペースで仕事する人という意味ではなく、仕事受注側の人として使っているので、ちょっと聞いてて違和感がありましたね。
紹介されていたJob-Hubの「コワーカー」事例で、地方在住の人の事例が多いのが印象的でした。ただ、他のいくつもあるクラウドソーシングと比較してどうなのかな、という点がやはり気になりました。クラウドソーシングは私も既に登録していて、まぁ自分の能力が低いからなんでしょうけど、全然受注に至らないので。野宮さんとは終了後にちょっとお話して、せっかく地方の事例があるなら、地方で説明会してほしいので仙台にも是非、とお話しました。

懇親会


懇親会は当然のように佐谷さんの「ビラビラビ〜ラ!」「Coworking Saikooooo!」の乾杯でスタート。
シャイなので立食は苦手。でもなんとかいろんな人と話ができました。
途中で、なにか言いたいことがある人が前に出て喋って良いというアピールタイムがあり、そんなの自分は絶対嫌だ、出ないと思っていたら、岩手の川村さんが出て行ったので、これで黙っていたら東北の恥だと思って出ました。高柳さんが「じゃぁ一緒に行きますよ!」と手伝ってくれて、仙台シャルソンの宣伝をしました。もうちょっと上手くいうべきでしたね。例えば、
「ご存知の通り、仙台は東日本大震災で大きな被害を受けました。あれから2年、復興した、いやちっとも復興は進んでいない、いろいろな声がありますが、一番お願いしたいのは、見に来て皆さんの目で見て欲しいということです。今の仙台を、東北を。みんながんばって地道に暮らしてます。好きでこの地に住んでいる人の姿を見て欲しい。でもわざわざただ見に行くだけ?そんなあなたにぴったりのイベントがあります。仙台シャルソン!
……とか、そういう気の利いたセリフは絶対出てこないんですね〜。
雰囲気が楽しくてついたくさん飲んでしまいました。


二日目。

コワーキング協同組合

ちょっと遅れて行ってしまった……
コワーキング協同組合、サイトもリニューアルして、全国のスペース検索を実装、近々コワーキングビザjpも簡単に利用できるようになるそうです。

コワ祭りだよ!全員集合!

香川のコワーキングスペースgain-Yのブースにいって、オーナーの風呂めぐみさんと、たくさんお話ししました。四国の香川県ではじめてのコワーキングスペースですが、なんだかすごく盛り上がっているようなんです。四国ではコワーキング推進プロジェクトもありますからねー。ブースにはメンバーの方もいらして、いろいろなエピソードを聞かせてくれました。コワーキングスペースが縁で、新しい仕事ができるようになって、とても元気になった人の話とか。ブースに置かれたお手製のサインも、メンバーの人が作ってくれたそうなんです。メンバーの皆さんが風呂さんを支えている雰囲気が感じられて、すっごくいいな〜と思いました。
是非真似したいと思ったのが「プレゼンボックス」。棚の一区切りを、メンバーのプレゼンする場所として提供するんだそうです。今読んでる好きな本でも、名刺でも、なにかこういうことやってる人ですというのがわかるようなものでも。こういうの、Co-ba libraryでもやってましたね。ボックスを貸し出して物を売るっていうのはよく見ますが、自分自身をそこで表現するというのは、コワーキングスペースならではです。新規で来た人に「こんな人がいるんですよ〜」とボックスを見てもらえば説明しやすいし。これは絶対、ノラヤでも真似しよう。決定。

コワーキング夫婦が語る「暮らす」と「働く」 -未来の話をみんなでしよう!-


今回のカンファレンスでとても楽しみだったセッションの一つ。JUSO Coworkingの運営者である深沢さんご夫婦のお話です。夫婦でスペースを運営している(しかも奥様が陰でひっそりと前に出ないケースはあるかもしれないけど、周代さんもけっこう中心人物で動いてる)のは珍しい。JUSO Coworkingのできるきっかけから、現在に至るまでのお話を聞きました。本当に漫才のようで笑いの絶えない、楽しい時間・空間でした。おふたりともとっても楽しいキャラクター。一日目の「地元で飯は〜」の話同様、自分の周囲で湧いた小さな問題を解決しようと動きだすと、それが周囲も巻き込んで大きな動きになっていく……そういうの、子持ちのほうが上手い印象を受けます。コワーキングスペースという場所があると、そういう小さな問題に対して「まず、やってみよう」ができる。場所があるって強いことだと思いました。
コワーキングスペースに来る人は、男女問わず、子持ちフリーランスで、家で仕事しているから子ども見れるけど、仕事もあるし、うーむ、という人やはり多いみたい。私もちょっと話したけど、子連れコワーキングって大人が迷惑しないかという点ではけっこう大丈夫だったりします。JUSOのように、子連れの人が来ますというのがあらかじめわかるようになっていれば、一層いいですよね。みんなお仕事してるよーというのは話せば子どもはわかってくれるもんだし。ただ、子どもはすぐ飽きてしまうので、子どもが飽きない何か+コワーキングっていう、JUSOの家族ラボみたいなのは、仙台でもあるといいなぁと相変わらず思っています。そういえば千葉の201では、親子ワーキングやってますね。やっぱりみんなやりたいんだよね!うちもなんかやりたい。

コワーキングスペースの教育的側面について

こちらの話も途中からで短時間しか聞けなかったんですけど。
ストリートアカデミーというサービスの話でした。
すごく面白いと思いました。スクールに通う程じゃないけど、習いたいことっていっぱいありますよね。そんなちょこっとしたことを習える。そして、みんなが自分の開いている時間を使って、ちょっとした先生になれる。今は東京だけだけど、11月から全国に展開していく予定だそうです。で、コワーキングスペースがその講座の場としてたくさん提携しているそうです。これは、コワーキングスペースにとって嬉しいことじゃないですかね。大々的に「◯◯教室やるぞ!」っていうのは「誰も来なかったらどうしよう」と、思ってしまって、かなり敷居の高いことだけど、streetAcademyを使って「もし教わりたい人がいいたらやるよ」っていうことなら、ほんと気軽にできるじゃないですか。いいなあこれ。


で、私はここまで聞いて、急に思い立ってコワーキングスペース茅場町COEDOを訪れることにしたため、クロージングの前に、一足先に会場を後にしてしまいました。
お世話になった方々に十分にお別れの挨拶ができなくて、本当にすみません。

メモもろくにとらずに記憶だけで書いた感想レポートなのでまったくもって不十分ですが、とにかく楽しかったし、ここでしか聞けない話がいっぱいあって本当に来てよかったと思います。

今回参加して思ったのは、コワーキングスペースという場に大きな企業が注目しているんだなということです。クラウドソーシングもそうだし、ストリートアカデミーもそうだし。マイクロソフトも支援してくれるし。もしかするとそれでまた面倒な問題が出てくるのかもしれないけど……(ライバル社がそれぞれ提携を申し出てきたらどうするんだろうとか)そこで過ごす人たちが楽しく仕事できて元気になれるきっかけになるものが、増えていくとしたら、嬉しいことだと思います。