仙台のコワーキングスペース「ノラヤ」戦う管理人

仙台市青葉区、地下鉄北四番丁から徒歩8分のコワーキングスペース「ノラヤ」を運営している人の赤裸々なブログ。

高円寺のこけむさズに行ってきてなんだかすごく良かった!

8/6、午前に高円寺のコワーキングスペースこけむさズ」に行って来ました。
コワーキングカンファレンスの前あたりからその名前を度々目にした「こけむさズ」。とにかく面白い場所らしいことはどこからともなく聞いていたので、絶対に行ってみたいと思っていました。

阿佐ヶ谷のホテルを出て、歩いて向かいました。高円寺って独特の雰囲気があるところらしい。歩いていくと、なるほど、私が仙台で好んでうろうろするあたりの狭くてごちゃっとした雰囲気が出てきて、なんとなくほっとする、親近感。
同じ東京でも、いろいろな場所があるんだなぁ。コワーキングスペースというものに興味を持ってから、お陰様でいろいろな「東京」を知りました。
考えてみたら、仙台でも、地域によって住民の気質も違うし雰囲気が違う。いっしょくたに言える「仙台」なんて、どこにもない。私もなんとなくビルが立ち並んで人がざくざく歩いているのが「東京」というイメージがあったけど、まったくそんなことはないんだなぁ。東京にもいろいろだなぁ…………などと思いつつ行くと「こけむさズ」の看板発見!

これまた、私が昔住んでいたようなマンションじゃないですか。

実はこの日、阿佐ヶ谷を出た時はぱらつく程度だった雨が、途中からざあざあ振り。そういえば、自分は雨女でした。しまった。雨と汗でだらだらになって到着しました!
ドアを開けると、おさかなが、お出迎え。

「こんにちはー!」と、イシジマさんはじめこけむさズの3人の方が迎えてくれました。徹夜状態でがんばってあけてくださってありがとうございました(mOm)
うわー!これは!すっごく好きな空間!
今まで行った、どのコワーキングスペースとも違います。写真で見てはいたんですが、実際その場に行くと、もうこけむさズワールドって感じです。壁の一面が黒板になってて、なんとなくプロジェクターから映してる。上から下がってるのはハンモックですよ。
テントが張ってあるじゃないですか!
「あるといいかなーと張ってみたんですよ」とイシジマさん。これは自分もやりたいと思ってた!家の中にテント張るの何度かやったことあるし。

内装は、業者に頼まずに来た人たちと一緒にやったそうです。天井をはがしたり、壁を塗ったり、棚をつけたり、絵を描いたり。部屋の隅の机も、自作だそうです。

柱にソースが。

ここでみなさん仕事してます。

靴を脱いで人工芝エリアに入り(雨で足がびしょ濡れだったので、靴を脱げるのはありがたかったです)、ソファーに座ると、落ち着いて居心地良くてもう、寝たくなりました。寝ちゃうのはまずいですが、緊張する場所よりは、居心地いい場所で仕事したいですよね。

こんな私好みの本もありましてですね。(一冊買いました)

どうしよう、なにもかも素敵……。

でも、こけむさズのイシジマさんと綿村さんのカラーでこういう場所になったのかとおもいきや「自分がこうしたくて、というのはないんです。みんなの意見を取り入れて、みんなで作っていった」とのこと。ネコワーキングの広瀬さんも、そう言ってましたね。そこがポイントなんだろうなぁ。「でも、一つだけ」と、イシジマさん。「普通の会社のオフィスのような雰囲気には、したくなかった」なるほどなるほど。私も、そう思います。そういう場所では、緊張してしまう。


何か楽器があると、鳴らしたくなるとか。
ボールとか、バランスボールとか。来た人が力を抜いて誰かと交わるきっかけになる物が、いっぱいあります。ゲームもあるし。
整体師さんが来たり、ビールクズなイベントもあったり、とても魅力的。
真似したいものがいっぱい。
「こけむさズはオープンソースなので、どんどん真似してください」とのこと。ありがたいですー!!


自分がいた大学の、美術部の部室(もう壊された)の雰囲気を思い出しました。雨漏りして古い掘っ立て小屋みたいな建物なんだけど、好き勝手に塗られて、絵も描かれて、誰かが置いていった雀卓やテレビや漫画か何かがあって。授業がなくて天気が悪くても、誰かいるかな、誰もいなくてもいいけど………とわざわざ行きたくなる場所。
そういえば大学も最近はおしゃれでアートですっきりしたインテリアで、大学図書館にも、えらくかっちょいい「ラーニング・コモンズ」ができるそうですね。
なんかそういうの、みんな好きなの?ほんと?
こけむさズのひとたちのような若い人達がこんなに味のある空間を作っちゃうのを見ると、味のある場所が欲しいのは決してアラフォーオヤジ・おばはんのノスタルジーではなく、一定の割合でニーズはあると思っていいんじゃないだろうか。むしろ、アラフォーオヤジ・おばはんが過去と決別すべく「若い人達はこういうのが好きでしょ!きっと!」とアートでオサレでクリエイティブな空間を作って若者に押し付けたりはしていないだろうか。……などと、つい考えてしまった(いかん、キャラが中の人id:monyakataになってしまった)。

寮や部室のようなむわっと主張する空間がどんどんなくなっていく中、あえてそういうむわっとしたコワーキングスペースを作ってもいいんじゃないだろうか。絶対仙台で競合はないと思う(笑)だれか一緒にやりませんか。仲間募集中なのでコメントかmentionください(@sendaiworkspace)。


というわけで、こけむさズワールドにすごく影響を受けました。脳みそ揺さぶられた気分です。本当に楽しい経験でした。きっと自分のスペース作りに生かします!
あとイシジマさんのブログコワーキングスペース作ることや運営のことも書かれていて、必見です。