仙台のコワーキングスペース「ノラヤ」戦う管理人

仙台市青葉区、地下鉄北四番丁から徒歩8分のコワーキングスペース「ノラヤ」を運営している人の赤裸々なブログ。

6/16(土) Coworking Conference Tokyo 2012に行って来ました!

初めて開催されたコワーキングスペースのお祭り、コワーキングカンファレンスTokyoに行って来ました!
当日スタッフとして、ほんの僅かですがお手伝いしました。スタッフTシャツ&コワーキングカンファレンスのシールげっと。

楽しかったーっっっ!!

あっというまの一日でしたね。
この日私は寝台車「あけぼの」で東京に朝やってきました。*1そして大お疲れ様会にも出席した後仙台に戻るというハードスケジュール。でも、本当に充実した一日でした。疲れたけど、翌日にはすっきりしてました。風邪なおらんけど。

東京近辺コワーキングスペースめぐりでお会いしたコワーキングな方々とたくさん再会しました。みなさん私のことを覚えててくださり、「ブログみています!がんばって活動してますね!」と声をかけてくださったのですごく嬉しかったです。ネットだけでリアルなお付き合いがはじめての方にも、たくさん、ご挨拶できました。あと、TDC2周年の講演の際仙台にきていただいた楽天の吉岡さん(id:hyoshiok)にも再会!それからすごい偶然なのですが、大学の寮の後輩にも会えました。

以下、時系列での感想およびキーワードのメモ。。

オープニング

実行委員長の松田さんの挨拶が素晴らしかったです。計算し尽くされた摩擦係数の低さでした。

パネルディスカッション

パネルは、コワーキングって何?どうやって始まったの?これからどうなるの?というコワーキングこれからしたい人向け、初心者向けというかんじでした。

  • シェアオフィス、ノマドとの違いは?
    • コミュニティの有無
    • 主催者がなにかするんでなく、メンバーが自主的にやる
    • シェアオフィスは施設ありき。挨拶するのが受付だけ。すれちがうけれど会話もなし。一緒に仕事なんて生まれそうにない
    • 利用形態の違い、ドロップインの有無
  • 人集めにコワーキングスペースに来たり、仕事が欲しくてコワーキングスペースに来たりしても、思ったような成果が得られなくて「なんだ」となるかも。そうじゃない。
  • スペースに来る人達をなんと呼ぶ?
    • 対等な関係
    • 「お客さん」ではない…「いらっしゃいませ」って感じではない。作る過程を公開して、一緒に作っていったら、そういうかんじになった。(下北沢OSSCafeの河村さん)
  • 場所があればいい、じゃない
  • 仕事する条件で場所を選ぶ。コワーキングだけではない。
  • オーナーは何をする?
    • ほったらかし。つながりの最初のきっかけづくり
    • 自分はカタリスト(触媒)。仕切るわけではない

鏡開き

朝日酒造さん提供の、でかい樽酒をぱーんと割りました。そしてそれは会場で振舞われました。カンファレンスは午前中から酒が飲める!というのはこのことだったのですね。 当然、飲みますよ。ちなみに11:30ごろ。樽の香りがして、おいしかった!

ランチセッション『コワーキングスペースを始める方法』

こちらに名前を載せていただきました。だっしゅでお昼ごはんを買いに行って(酔ってるのに)、5階へ。
ファシリテータの高柳さんが、「コワーキングスペースを運営している人」「コワーキングスペースを作りたい人」「コワーキングに興味がある人」を、ちょうどよく混ざるように、各テーブルに配置してくれました。私はLightningspotの中川さんと同じ席になり、いろんなことを聞くことができました。

  • やっぱり気になるのは採算。Lightningspotさん安い。企業がついている。やっぱり場所代と人件費だなぁ。
  • 集中席(カウンター)があるけど、壁で仕切っているわけではない。同じ空間で小さい勉強会をやっている。
  • どんな人が来ているかをウェブに載せている。職種、年齢、利用目的のグラフも。来ている人の顔が見えるのはいいね。


※写真は「こけむさズ」提供の生ハムが登場。ナイフで切って、おいしくいただきました!ワインが欲しくなった。

コワーキングスペース6つのチャレンジ』

ネコワーキング広瀬さん、cafe? IKAGAWA DOの五十川さん、JOKAFEの住田さん、進行はJOCAFEの竹内さん。tsudaり推奨とのことなのでちょこっとtweetしてましたが、聞くのに集中しだすと面倒になって書かなくなってしまいました(^^;;

  • コワーキングスペースもうかんない。人件費はかけられない。基本オーナー一人で頑張っている。
  • 土日や営業時間以外は?オーナーが対応する。信頼できる常連・コアメンバーなら任せてつかってもらう。
  • コワーキングって有利?不利?
    • 「お前コワーキングってやつやってんだろ。お前とは喋りたくない」といわれたことも。某ノマドの女王の噂も、困るね。
    • どうでもよい。コワーキングであってもなくても、会社員であっても起業家であっても、ちゃんとやることをやっているか。
  • メンバー間のコミュニケーションどうしてる?IT以外の人どうしてる?
    • あまりオーナーが仕切ることもない。共通の話題を見つけて糸口に。特撮、ももクロ、将棋。
    • オーナーがあまり喋るのが得意じゃないので、練習だと思ってやっています。
    • 最初からVCだ起業だ、の人はあんまいない。マンガ家、劇作家とか。そういう場所だから、ここに来る、という人も。
    • 地域活性は、地域の人だけでなく多様な人が入ってきたほうがいい
  • セキュリティ、よく話題になる。
    • 高いセキュリティを要求するような仕事はコワーキングスペースでは無理。
    • コワーキングスペースでできる仕事とできない仕事がある。仕事の仕方として、ある程度共有したりオープンにしたりできるのを認められるような。

コワーキング大集合!(各ブースの展示)

2階のブース。たくさんのコワーキングスペースが大集合でとってもにぎやか。
仙台(東北)から唯一の出展、cocolinのブースに行ってご挨拶。いや〜、やっとcocolinの運営の方に会えました。
私は「ドロップインないなら、せめて、時々Jellyやりましょう!やらせてください!楽しいです!行きたいです!ハンモックに座りたいです!」とずうずうしく主張し、またのちほどじっくりお話したかったのですが、結局行く時間がありませんでした。orz
JUSO Coworkingさんのところでは子連れでのコワーキングについて、前から興味あったのでじっくりお話をきかせてもらいました。常に目を離さない人が付いているようにして、大人は仕事。たくさんおもちゃをおいて、お友達と遊べるので、子供も楽しくて帰りたがらないそうです。保育所とも提携してて、すごいなぁと思いました。子連れのJellyはいずれやってみたいですね。子供が長い休みになると本当になんとかしたいと思うので。

『女性×コワーキング〜ライフステージに合わせた多様な働き方』

女性たちが次々にLTをしていくセッション。
自分は普段男性の中にいることが多く、これだけたくさんの女性だけの空間にいるのは、本当に、めったにないことなんです。
圧倒されました!どんな女性がいるの?カツマーみたいな人?いやもう、年齢も職業もいろいろです。起業したい人、会社員しながらやってる人。みんなすごい!そして綺麗!おしゃれ!お母さん多し。

  • 主婦から起業
  • 自分らしく、やりがいを見いだせる働き方
  • 独立への不安→コワーキングに出会う、自分でもできた。
  • 「生きる」イコール「働く」

熱い思いを胸に秘めた方々のやる気に満ちた主張には本当に刺激を受けました。あまり男性だから女性だからどうのこうのと、普段思わないんですが、女性はいろいろな制約がある分、従来の「働くならこうすべき」という枠を乗り越えて工夫していこうよ、と考えるんだなぁと、いまさら実感しました。
自分の周囲に女性がいない私が言うのもなんですが、なかなか、普段「自分が仕事したいから仕事している」お母さんには、あんまり、会えないんですよね。いるとこには、いるのかもなぁ。ていうか、自分が「仕事したくて仕事」じゃなく「なりゆきで仕事」してるもんなぁ。コワーキング調査は、すっごいやりたくてやってるけど、まったく仕事にはなってない。趣味でお金つかってるようなもんだから、自慢できないな…
スタッフ業があるので、途中で退出し最後は見れず、後でUst見ました。いしじまみきさんいいわー。
来年は私も喋れるようになりたいものです。

クロージング

受付にいたので参加できませんでした。全員でのテープカット、Coworking saikoooooは後からUstで見ました。

大お疲れ様大会

やっぱり飲み会重要ですね。飲み会出たからこそ挨拶できた人、お話できた人いっぱいいました。
パクチーハウスの乾杯を体験できたのは貴重でした(笑)

いろいろした話

  • 地方のコワーキングスペースどうする?
    • 地方でしかできない、地方らしさを出す。東京では絶対できない、東京から羨ましがられるような!
    • 新聞のテレビ欄のように、毎週イベントで欄を埋めていく。そうすると定期的に人が来やすい
  • コワーキングスペースオーナーシャッフル、チェンジってどう?
    • オーナーがいろんなところを回って各スペースのコミュニティをつなげるのもおもしろいよね!
    • コワーカーじゃなくオーナーが交流。すごくいい!
  • JELLY JELLY CAFEは名前フランチャイズ
    • ロゴをただで作ってくれる
    • 宣伝もしてくれる
    • 宮城はまだない。仙台でどうですか!
      • 検討しようかしら…
  • カンファレンスで、コワーキングスペースのブースに、各地の名産品を置けたらいいね
  • ボードゲーム
    • 人狼。 知的なかけひきゲーム。やったあと仲良くなれる。

参考

Ustreamがあります。

感想

何度も言うけど楽しかった。コワーキングな人たちはやっぱり会うといつも「オープンだなぁ」「広いなぁ」と感じます。
今回実感したキーワードは多様性。働き方も生き方もいろんなのがあっていい、そしてコワーキングスペースもいろんな所があると(東京近郊コワーキングスペースめぐりをした時も思ったのですが、今回さらにその幅の広さを知って、改めて)思いました。
もしかすると自分は、ある意味、また頭が固くなっていたかもしれない。
コワーキングスペースについて詳しくなるにつれ、コワーキングってこうなんだよ、と枠にはめてしまっていたかもしれない。そして自分でコワーキングってこうなんだからこうしなきゃいけない…と思い込んでた部分もあった。(自分が仙台で一番コワーキングに詳しい人になるんだ!ってがんばってたのもあるね)
もしかすると、原点に戻って自分のやりたい方向を目指せば、それが新しいコワーキングになるかもしれないなと、そう思いました。
私が皆さんに会って自己紹介で話したことは、
「2月からコワーキングスペース作ろうとして調査している。仙台に3つコワーキングスペースができることになった。だから、自分は、まずは様子見。それぞれのスペースのカラーを見て、違う方向を目指したい。いろいろなJellyもやりたい。」
ということ。
しかしいろいろな人と会って、自分もちゃんと動こうかと思い始めた。
やっぱり一人じゃ無理だし、協力者を得ないと、なぁ。

*1:なぜかというと、土日息子を秋田の実家に預けるために金曜の夜仙台から秋田へ移動して秋田から東京へ向かったのでした。「あけぼの」はB寝台個室でした。楽しかった。