仙台のコワーキングスペース「ノラヤ」戦う管理人

仙台市青葉区、地下鉄北四番丁から徒歩8分のコワーキングスペース「ノラヤ」を運営している人の赤裸々なブログ。

コワーキングに対する批判を見て、仙台ではどうしたらいいかを考えてみた

みなさん薄々お気づきかと思いますが、ここ最近、ノマド、コワーキングに対する批判がものすごく増えましたね。twitterで「コワーキング」を検索してみましょう。あらまぁ。「ノマド」は、もっと激しくdisられております。
また自分のブログでコワーキングスペースを批判したり、ノマドワーキングについて疑念を示したものもあります。それらの記事のはてなブックマークもすごい数がつき、コメントのたいていが同意を示したものです。ニュースサイトでも、批判的な記事があがっています。
特にリンクしませんが、@sendaiworkspaceでリンクをtweetしてますからご参照ください。

批判に対し反論もしたいのですが、まぁ、ご自由に、ですねぇ。人の考え方はそれぞれですからねぇ。( ´_ゝ`)


考えなければいけないのは、ここ、仙台で、どう受け止められているか、です。
ノマドの概念がそれほど浸透しないうちにコワーキングという言葉が入ってきて、ノマドとコワーキングがごっちゃに認識され、ノマド・コワーキングのメリットがよくわからず頭に「??」が飛び交っている状態だったんじゃないでしょうか。そして最近、敏感な人たちはこのへんの批判をキャッチしていたようです。コワーキングに対する懐疑の声もちらほら聞こえてきました。
仙台でコワーキング推進したい私としては、ちょっと、いや、すごく、残念な気持ちです。


私が思うに。
メディアやネットで伝えられるのはコワーキングのメリットにしろデメリットにしろ、一部の面だけです。前回のエントリで、いろんな方が精一杯言葉を尽くしてコワーキングについて語ってくださってますけど、直接経験して、あ、こういうことか、に勝ることは、ないんですよ。なにごともそうですけど、コワーキングについては特にそれが強い。
実際、このブログを開始した当時はいろいろ情報を調べて「なんでそんなことしなきゃいけない?私には向いていないよ」と、思いっきりコワーキングに懐疑的だった私が、実際コワーキングを体験したらコワーキングやりたい派になってしまったんですから。


だから、今仙台で必要なのは、あたかもコワーキングが特別素晴らしいことのように宣伝することじゃなくて。コワーキングを閉塞した状況への切り札みたいに言うんじゃなくて。スタートアップでイノベーションでクールでスタイリッシュでおしゃれで夢があふれていて最新の働き方みたいに言うんじゃなくて。
コワーキングってなんなのさ。見てみようかな。怖いかな。
そういう人の敷居を下げて、気軽に、体験する場を設けることだと思うんです。
コワーキングの本質は、人が集まって仕事をする、ただそれだけです。
魔法でもないし、すべてを解決するようなものでもないし、万人に受けるものでもない。使いよう、っていう点では、これまであった色々な便利なものと、まったく変わりません。
でも、いいことがあるかもしれないし、楽しいかもしれない。私は、楽しかったし、いいことがあったって言う人がけっこういるよ。……ま、一度、やってみたら?
地味でぱっとしない、そんなことを、地道に伝えていくことが大事だと思います。
だから私は、Jelly(コワーキング体験イベント)をいろんなところで開催したいと思います。いずれ自分のスペースをオープンしたい気持ちは変わりないですから、それの市場調査も兼ねて、毎回変化も加えてみたいです。


慎重に動かなければ、と、ここ一週間でひしひしと、感じているところです。
そのうち、治まって、いい方向にはいくと思うんですけどね。