ノラヤをクローズするにあたっての雑感。最後のブログになります
これはこのブログの最後のエントリになるかと思います。といっても情報発信をやめるわけではないです。リアルタイムに経過を綴るより、得たノウハウを共有していく方向になると思うので、noteに行きます。
文章を書く人たちはなんかみんなnoteに集ってるみたいなんですよね。それに字面が圧倒的に読みやすい。
noteはこちらです。
ノラヤ閉店のご挨拶(オフィシャル寄り)はこちらに書いたので、ぜひお読みください。
ここからは、これまでノラヤを運営しての感想のようなものになります。
最後の大イベント、夏至祭のときに常連の兵藤さんがこう言っていました。
「いやーそれにしても、『ノラヤやめないで!』って誰1人言わないのがよかったですね」
その場にいた人たちもみんな笑って
「うん」「まぁしょうがないよってかんじだったね」
と言ってくれて、私もこういう風に常連さんが思ってくれているのがすごく嬉しかったです。
ノラヤをやめるにあたって、いままでノラヤに出入りしていた人はみんな「ふーん」「ついに」っていう反応でした。
「どうしてやめるんですか?」と聞いてくる人はだいたい初めてノラヤに来る人だし、コワーキングスペースがもうからないものであること、よく急に閉店するものであることを知らない人たちです。(でもそういう人で「コワーキングスペースやりたい」って人もいる)
みっともないけど、隠したくもなかったので、何年も前から「来年はない!」「来年はない!」と言っていました。だから心構えもできてたんでしょうね。ずっとこのブログで売上公開をして「赤字です!」は隠してなかったし。
sendaiworkspace.hatenablog.com
お陰で「或る日突然シャッターがおりたまま」とか「運営者が失踪」のパターンではなく、円満に終えることができました。
ノラヤが好きで来てくれたひとたちは、みんな他に居場所がある人たちでした。
ノラヤがなくても、困ることはなかったんです。でも、そういう存在でよかったと思います。生活のほんの一部のひとかけらの、ノラヤで。
「ノラヤがないと困るんです!」とでもいうようにべったりな人たちは、やっぱりちょっと困ったひとたちだったし。
管理人の私自身も、喪失感とか、悲しいとか、残念とか、一切そういう感情が出ないです。不思議なくらい、はればれとしています。
とはいえ、居場所がなくなってちょっと困っています。一番ノラヤにべったりだったのは管理人ですから。
やめようと決意したのは、今年正月。実家に帰って、独居の母のサポートが必要であると実感したから。土日もうちょっと時間取れるようにならないと、と思いました。
それに息子も受験生だし。
ちょうど貯蓄も、50万を割りました。残り50万になったらやめようと思っていたので。
ただ、ノラヤでいろんなことがあるたびに、継続のモチベーションが削がれていったのも事実です。
やっぱり2017年5月にいやがらせで一時閉店せざるをえなくなったのはかなり気持ちがダウンしました。50%くらい落ちましたね。携帯に連続で入れられたメッセージはメンタルに来ましたし、自宅の電話番号まで変えなきゃいけなかった。ここで辞めたら相手の狙い通りだと思って耐えました。
この事件をきっかけにサポートメンバーができたのは、とても心強かったです。
サイエンスバーも、好評で収入にもなるのでやりたいんですが、自分1人で切り盛りするのに限界を感じ、想定外のこともいろいろ起き、運営が疲れ果ててしまうので、こちらも辞めるつもりでしたが、司会進行を旧友に頼んで乗り切りました。
そうやって、もっと早めに誰かに頼る習慣をつけておけばよかったと思います。
なにかと常連さんには「もっと頼ってください」と言われていたんですが、うまく頼れないままでした。余計に口出されると逆に腹が立ってしまうんです。
なんでも1人でやって疲弊して嫌になってしまう性分なんですよね、昔から。それは損だし、これから年を取るにつれて生きづらくなっていくと思うので、なんとかしたいです。
ノラヤのハコがなくなっても、イベントはやってほしいという声はたくさんいただきます。特にサイエンスバー。
でも大変なんです、サイエンスバー。濃い人ばっかり来るから。
- 格安(できればタダ)で使える、飲食飲酒可能、ゴミも捨てられる、場所。
- 無料で講演をしてくれる、しかもその内容に注文をつけても怒らない、講師。(話題はなんでもいいわけじゃないです)
- イベント構想段階から一緒に考えてくれて、講師の話が難しすぎる時や具体性に欠ける時に補足・サポートしてくれたり、暴走する参加者をなだめて(諌めて)くれる司会進行役(ファシリテーター)。
- 買い出しとか受付とかごみまとめ洗い物とか雑用をやってくれる人。
これが揃ってないと、だめです。揃って参加者がちゃんと見込めそうだったらやるかもしれません。
芋煮会はこれからもやると思いますが、ノラヤ、というより、ノラヤを通じて知り合った方々とゆるくつながっていけるといいなと思います。
二度と会えない方のほうがほとんどだろうなとは思います。
でも、それはそれで。それまでのご縁ということで。
という、ドライなところが運営者向きじゃないんだろうなぁ。
それでは。