仙台のコワーキングスペース「ノラヤ」戦う管理人

仙台市青葉区、地下鉄北四番丁から徒歩8分のコワーキングスペース「ノラヤ」を運営している人の赤裸々なブログ。

WORKMILL創刊号「コワーキングと働き方の未来」を読んで

改めて、先日掲載していただいたWORKMILL創刊号の感想を書きたいと思います。

 

sendaiworkspace.hatenablog.com

 

ページをめくってまず圧倒されるのが、数々の海外のコワーキングスペースの写真です。日本と比べて明らかにスケールが違い、個性的です。入った瞬間に「うわあー!」と声がでてしまいそう。

個人的には、キャラバン(トレーラハウスのようなもの)を自然の中にぽんと置いて仕事に必要な設備を整えコワーキングスペースとしている、オランダのKantoorKaravaanが、とても魅力的に感じました。

KantoorKaravaan | Nature. Your Office.

あくまで写真から判断ですけど、海外には、日本のコワーキングスペースに必須の、自習室のように仕切られたデスクがみられないんですね。また、壁や窓側のカウンター席が少ないです。つまり人に背を向けるようなレイアウトがないんですね。これ文化の違いなんでしょうか。テーブルを同じくしながらも、いろんな人が個々に仕事している、それが当たり前のようなオープンな雰囲気が感じられます。現地に行ってみないと詳しくはわからないですけど。

この「コワーキングと働き方の未来」特集を読んで感じたのは、従来は、ふつうの会社勤めに限界を感じたら起業するかフリーになるかが選択肢だったんだけど、今後は、企業に属しながらコワーキングスペースなどを活用して働き方を変え、得たものを企業にフィードバックしていく。そういうのが、進んでいくのかな?ということ。あくまで「かな?」と、疑問形ですが。企業の中だけではイノベーションが起こりづらい、生き残っていくためにはいろんな人の空気を入れてかきまぜて、新陳代謝を起こしたほうがいい。世界的に企業間交流を促す流れがきているし、そういうことができる、集団にとらわれずさらけだせる人が求められている。そういう状況だそうです。そういう空気、日本でも広がるんでしょうか?だと、いいのですが。


正直、コワーキングスペースに「起業家が増える」「地域活性化ができる」と過剰期待して、ハコつくるだけという日本の現状は、どんだけ周回遅れなんだろうという気分になってきます。

ただ、少しずつ、旅しながら仕事する人も見受けられるようになりました。東京一極集中に疑問を持って、完全リモートワークの会社で働く人もいます。(ソニックガーデンさんとか)そのためのツールも環境もどんどんできているから、不可能じゃないんです。

 仕事するなら、しなきゃいけないなら、できるだけ楽しく仕事したい。それは誰でも同じなんじゃないでしょうか。

働く場所の選択肢の1つとしてのコワーキングスペース。もっと活用してほしいし、どうせなら、日本のどこでもありがちな「おしゃれ、きれい、居心地がいい、IKEA無印良品」または「アンティークづくし」の場所ではなく、海外のスペースみたいに足を踏み入れた途端息を飲むような……そんな個性的な場所を作ってみるのもありかな、と、思いました。ノラヤはまだまだ、個性が足りない。

 

本題とは外れますが、スタンディングデスクの記事も興味深いかったです。(岡村の商品の宣伝でもあるのですが。詳しくはこちらを)たちっぱなし、すわりっぱなし、立ったり座ったりの中では、立ったり座ったりが一番足のむくみが少ないという研究結果があるそうです。私も週に3日バイトで立仕事をし、週に3回ノラヤで主に座りっぱなしなのですが、座りっぱなしだと明らかに足がむくむようになりました。タイマーをセットして時々意識的に立つとか、体の使い方も含め「いろいろな働き方」ができると、いいですね。