仙台のコワーキングスペース「ノラヤ」戦う管理人

仙台市青葉区、地下鉄北四番丁から徒歩8分のコワーキングスペース「ノラヤ」を運営している人の赤裸々なブログ。

ノラヤは10/10でオープンして3年目を迎えました

ノラヤはなんと、3周年を迎えることができました。

本当に不思議です。いやー、3年持ったんだ。

改めまして、ノラヤとはこれです。

noraya-sendai.net

コワーキングスペースは、経営が難しく、気合いを入れて立派なスペースを作ったはいいものの、つぶれてしまうケースも少なくありません。なのに個人で、3年。

 

管理人プレゼンをやりました。

www.slideshare.net

それで、3年間のノラヤのあゆみを振り返ったりしたんですけど、改めて、自分は夢中でがんばってきたんだなと思いましたね。自分えらい。 そして、運営上の不安点は、オープン1周年の時も2周年の時もあって、3周年でも一切解消されていないわけです。自分だめじゃん。

ノラヤを支えてくれているのはお金と私ですが、もちろん、ノラヤに来るお客様にも支えていただいてます。

でも実は、3年間を振り返ると、いなくなった常連さんってけっこう多いんです。 常連さんといえるほどの頻度で来ていた人がぽっつり、来なくなること、かなりあります。

普通の商売ならそういう人を呼び戻すため手紙書いたりして努力するらしいんですけど、私は、あーうちが合わなかったんだなーと思って、深追いしません。

なにかしら、私との会話で機嫌を損ねてしまってそれっきり、ということも多いです。 申し訳ないけど、なにかをしてくれると期待して私にべったり依存する人や、空気を読まず好きにふるまう人、痛いままの自分を受け入れて欲しい人、そういう人には私は冷たくしてしまうんですよね。だって私のノラヤオープンするモチベーションが下がります。あー、あの人来るなら開けたくないなと。そういう事態は避けたい。私はカウンセラーじゃないから、無理です。

残ってくれている常連さんって本当に貴重でありがたいです。みんないい人です。 みなさん、やっぱり自立した大人です。誰かに依存しようとか、考えていません。ノラヤにいるときには自分のすべきことをしています。だからある意味、ノラヤがなくてもいい人たち、そういう人たちがノラヤを支えているんです。

3周年宴会のレポートを書いていて気付いたんですけど、2周年記念宴会と、3周年記念宴会と、一人もメンバーがかぶってないんですよ。 一瞬ちょっと寂しくも感じたのだけど、これ、面白いなと思いました。

ノラヤを知っている人たちが、思い出したように何ヶ月かに一回、来てくれる。そんな「常連さん」がたくさんいるのが、ノラヤっぽくていいんじゃないかなと。普通の常連さんは週1以上来る人のことなのかもしれないけど。ノラヤってそんな頻度でもいい気がする。そしてそんな人の数がいっぱい増えれば、今みたいに開店日が少なくてもみんな都合つけて来るから、1日の利用者が増えていくのかなぁと思います。

不思議なことに、ここんとこ、偶然似たような興味関心がある人が居合わせるということが起きるんです。こんな小さなスペースで、1日に0〜5人しか来ないのに。ノラヤに来る人って興味関心のチャンネルをいっぱい持っている人が多い傾向にあるので、なにかは合致しやすい、というこのなのかもしれませんね。

そんな、不思議にも思える体験をしてもらったら、ノラヤも「たまに行くと面白い人に会える」場所として、認知してもらえるかなぁと。

 

さて4周年はあるのかって話なんですけど。

以前、ある利用者の方に「赤字でもスペース運営しているなんて、ボランティア精神に溢れる方なんですね、宗形さんは」って、キラキラした笑顔で言われて。冗談じゃない、と思いました。ボランティア?そんなこと、かけらも思っていない。でも、実際やっていることはそう見られてるんですね。これ結構、ショックでした。端から見たら裕福な人間が金ばらまいてるみたいな。お金なくてひいひい言ってる私と対極の姿です。なにをやってるんだろう、私は……。

ですがもし、毎月10万とか稼げていたとしても、私になにかあったら閉めてしまうというのは変わりません。 これは正直、いかんなぁと思う。 私がイコールノラヤだ、私がいるからみんなノラヤに来る、という話は良く利用者の方に言われるんですが、そういうんじゃダメですよね。お店として事業体として失格です。

ノラヤを営業していることは私にとって「消費活動」に相当すると思います。時間を使ってお金を減らしているからです。 来年、もしかすると、私は収入を増やさなければならないかもしれません。ノラヤで消費している時間を、お金を稼ぐ方に使わなくてはなりません。

そうなると、終わりは近い。 もしそうなっても、まぁしょうがないか、と閉店するような気がします。

ノラヤをオープンしながら仕事ができればよいのですが、お客様が入るとなにもできません。お客様がいないときはイベントの準備やらウェブの更新やらなんやらしています。ノラヤ業が忙しくなればなるほど、お金が稼げない。 このまっとうとはいえない状況が、家庭の事情でピリオド打たれるならば、それはそれでいい機会かもしれません。

 

 

まーでもせっかくここまでやってきたんで。

プレゼンでも書きましたけど、3年間でたまったノウハウを、なんらかの形でoutputしようと考えています。 管理人が一人でなんでもやるために徹底的に省力化しているところ。 割り切って切り捨てているところ。 大事にしているところ。などなど。

 

今後の野望としては、(野望なので継続できなくなることは考えていません) スポンサーを見つけ、キッチンと駐車場とシャワーブースと管理人室(ベッド付)のある広いスペースに引っ越し、スタッフを雇って夜や土日もオープンし、私の負担を減らし、私もノラヤで暮らして仕事もできるようになりたいです。

 

まぁ、その日が来るまでには。 地道にこれまでどおりがんばるのももちろんですが、ノラヤのこと、そしてまだまだまだまだ知名度が低いコワーキングスペースというものを、仙台でもっと知ってもらわねばと思いますね。起業家支援ばっかりがコワーキングスペースじゃねぇんだぞ!

3周年宴会の少し前に仙台経済新聞さんに載せていただきましたが、それは「知ってもらいたい」活動の一環でもあります。

sendai.keizai.biz

 

相変わらず真っ暗なトンネルを進んでいる気分ですが、やることやってれば足元だけは明るいので、それをたよりに、また明日も、一歩。

 

なんで、自己啓発ブログみたいだなぁ。いやーん。