仙台のコワーキングスペース「ノラヤ」戦う管理人

仙台市青葉区、地下鉄北四番丁から徒歩8分のコワーキングスペース「ノラヤ」を運営している人の赤裸々なブログ。

東北コワーキングスペース運営者連携会議@スタジオ八百萬(山形県米沢市)に行ってきました

10/30(金)、第5回東北コワーキングスペース運営者連携会議が、山形県米沢の「スタジオ八百萬」さんで開催されました。
三ヶ月に一回程度の頻度で開催される、東北のコワーキングスペース運営者どうしの情報交換や問題解決のための会議。私にとっては前回の郡山に引き続き出張気分が味わえる楽しみになっています。なにしろ出張なんてない仕事ですから。遊びじゃないのに遠方に行けるなんて素敵すぎる。誰にも文句言われない。
この日はノラヤクローズだな…と思っていたら、常連さんが店番を引き受けてくれました。管理人不在でも運営することができるって、本当にありがたいことです。
高速バスで遠足気分を楽しみ、約2時間で米沢に到着。



高速バス停留所のある米沢市役所前まで八百萬のオーナー、山田さんに迎えにきてもらいました。念願の八百萬に到着。

道路に面して、前面がガラス張りの……

看板が八百屋さんのまんまです。でもここはコワーキングスペース
めっちゃいい雰囲気ですよー。写真を見たらカフェかなと思います。古い建物のなごりも残しつつ、暖かみのある素敵な雰囲気に内装を変えています。
いろんな種類の椅子があるのも、味があります。


見たかったペレットストーブ。薪ストーブほど設置のハードルは高くなく、メンテナンスコストも低いのだとか。炎が見えるのはいいかんじです。

これは、掘りごたつです!

「二階もありますよ。」
ということで二階も見せてもらうことに。
この、昔の家って感じの狭くて急な木造の階段がノスタルジーをそそりますね。

素敵なひろびろとした、純・和室です。
このライトがいい!雰囲気にすごく合ってます。窓の外には物干し台もありました。廊下にはまだ使っていませんがキッチンも準備中です。

「ここを使うこともあるんですか?」
「前、書き初めの会をやりました」
なるほど!
思わず「ここに住みたい……」と思ってしまいました。山田さんは実際に昔住んでいたんですよね。

スタジオ八百萬さんのマークをプリントしたコースター。クリアなアクリルにフェルトを組み合わせてます。

おっと!カウンターには、我らがノラヤ常連の、cad工房Leafさん作の標識ピアス・ピンバッジが。私が写真シェアしたご縁で、山田さんが注文してくれたんですよね。

などと写真を撮ったり、すでに来ていた「なれあい」の原田さんとしばらくお話したり本を読んだりしていました。

やがて会場にみっしりと人が集まり、会議が山田さんの司会で始まりました。

最初にスタジオ八百萬の紹介と最近の状況報告がありました。八百萬ではたくさんのユニークなイベントが開催されていて、しかもかなりの人数が集まるみたいなんですね。ケーブルテレビや雑誌など、メディアでも紹介されているのがすごいです。最近だとTURNS14号に載ってます。
それから参加者ひとりずつ自己紹介があったわけなんですが、なにしろ26人、短めにと言っても長い人は5分くらい喋ったりするし、あっというまに1時間経過。
ここで乾杯して、しばし歓談タイムです。
この日のお料理は、ピザがおいしいことで有名なラーメン屋の「餅屋」というお店からの出前で、でっかい鍋に米沢牛の芋煮、かにたま、エビチリ、菊のおひたし、八百萬さんの月額会員さんが作っている新米のおにぎり………もりだくさんでした。芋煮は普段宮城風一択で、#芋煮戦争で山形に喧嘩売ってる私ですが、この日だけは山形風を満喫しましたよ。いろんな種類のきのこが入っていて、醤油味ながら味に深みがあり、まさに秋の味覚でした。

この日は、東北芸術工科大学の学生さんがたくさん来ていました。コワーキングも研究している松村茂先生とそのゼミのみなさん。地域活性化ユニット「こねくしょんず」のみなさん。女性問題について調べているという学生さんに自分の育児経験の話をして、そこからなぜか発展してフローレンスの駒崎さんのchange.orgの話をしたりしました。

他に久しぶりに会う方々に(といっても、普段スペース運営でこもりきりなので、みんな久しぶりに会う人なのですが)挨拶したり近況報告したりしてました。
ところでこの日、はるばる、八戸からいらっしゃったのが、コワーキングスペースを八戸で運営予定のジーアイテックの皆さん。なんと、この「仙台にワーキングスペースを作ろう研究会」のブログから東北コワーキングスペース運営者連携会議のことを知り、ぜひ参加したいと連絡を下さったのです。このブログが役に立ってるんですよ!嬉しいですね。いまやFacebookでほとんどのことが済んでしまうような気についついなりがちですが、より多くの人の目に触れる情報発信としてはウェブやブログが有効だと実感した出来事です。(みんな、イベント行ったらFacebookに写真投げて満足してないで、ブログ書こうぜ!)


その後、コワーキングスペースどうしで連携して何かできないかというアイデア出しをしました。付箋に書いて、壁にぺたぺた貼っていきました。
スペース間で定例Skype中継、東北のコワーキングスペース統合サイトを作る、東北の運営者がリレーブログを書いて行く、などなど。出た意見を「こねくしょんず」のメンバーがまとめました。
いろいろ出ましたが、できるところからやりたいですよね。Skype中継は、以前「なれあい」さんでやった時本当に楽しかったので、ノラヤでもやってみたいです。
夜も更けて連携会議は終了、しかし時間が許す限りみんな残って歓談していました。やがて山形県内の人は車で移動し、宿泊組はさらに飲みに行ったりラーメン食べたりしたみたいです。


今回の連携会議は、今まで以上に「多様につながる」が実感できたように思います。特に、コワーキングについて研究しているたくさんの学生さんたちの存在は嬉しいです。研究成果は運営に生かしたいので、研究には協力したいし、論文できたらぜひ読ませて欲しいと思います。
コワーキングは最近、山形がとても熱いです。運営者どうしが最初から連携しているような雰囲気がとてもいいかんじですよ。
来月は山形県酒田市東北公益文科大学で行われる地域課題解決全国フォーラム内でも、コワーキングスペースを活用した地域ビジネスの活性化」という特別セッションが開催されます。この日はコワーキングスペース運営者なら知らない人はいない、あの方やあの方をお呼びするそうです。東北でコワーキングをテーマにしたイベントがあるといいなとずっと思っていたので、いろんな人に来てほしいなと思います。なおこちらのイベント、事前に参加申し込みが必要です。


ところで連携会議の翌日、前日米沢で一緒だった八戸のジーアイテックの加藤さん、福井さんがノラヤにきてくださいました!八戸に戻る前に仙台に立ち寄ってくださったのです。
ノラヤ運営のきっかけや運営の大変な点や工夫している点などいろいろなお話をしました。
東北ではまだまだ、ぽつぽつとコワーキングスペースはできていくみたいです。青森や秋田はこれからかな?運営したい人のために、ここで今後も情報発信していきたいなと思います。