仙台のコワーキングスペース「ノラヤ」戦う管理人

仙台市青葉区、地下鉄北四番丁から徒歩8分のコワーキングスペース「ノラヤ」を運営している人の赤裸々なブログ。

東京コワーキングスペースめぐりの旅(Co-Edo, LightningSpot)

3/27にノラヤでカレーJellyをやり、そのまま駅前まで行って深夜バスで東京に行きました。
朝焼けの東京駅に降り立ちますが、まず目指すは深夜バス旅恒例の、御徒町燕湯。

はい、コワーキングスペースではなくて失礼しました。
すっきり朝湯を終えたのですが、その後スマホの電源が切れそうになって慌てるはめになりました。そこで電源情報を検索すると近くのジョナサンで電源を借りられるらしい。店員さんに聞くと電源のある席に案内してくれました。ありがたい!朝食も食べて、暖も取れて、サービスの新聞も読んで、のんびりしました。ここのジョナサンは燕湯とセットで深夜バス旅の恒例にしようかなと思ったくらいです。そして早朝の電源確保の需要もあるんだなと思いました。

さて一軒目のコワーキングスペースは、茅場町Co-Edoさん

以前のご訪問は、2013年9月です。アジアコワーキングカンファレンスの途中でふと思い立って行ったので、もう1年半ほど前になるんですね。その時はこちらのブログに書いたように、いっぱい背中を押していただきました。オーナーの田中さんには本当に感謝しています。
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Co-Edoは昨年秋に、増床しました。新しいスペースを見せていただきました。ここがドアを開けて入ったところ。大きく手前と奥に分かれています。

奥の方はこのようになっていて、パーティションを動かせるので様々な人数に対応できます。

くつろいで打合せするのによさそう。曲線のソファとその上のマッサージ機が印象的でした。

増床を決断するにはかなり悩まれたそうですが、結果的に増床した分利用者も増え、売上も上がっているとのこと。
このへんの話、田中さんが提唱する「CW理論」につながっていまして、今回おじゃましたのはそのあたりの話も聞きたかったからなんです。


Co-Edoさんのブログについ最近詳しく掲載されました。
コワーキングスペース運営者が意識すると良いかもしれないCW理論について

なるほど!と、とてもしっくり納得できる話でした。第一世代はC要素(コミュニティ)もW要素(利便性)も小さく始めるケースが多いです。たとえばノラヤのような、個人で資金力のないコワーキングスペースは、圧倒的なW要素の強い大規模スペースにつぶされるしかないのでしょうか?でも、C要素だったらお金をかけない努力でも可能なはず。です。
Wは最低でも、Cは最高レベル!を目指す。少なくともノラヤは、東北では一番だと思いますよ!などと言い切ってしまいました(笑)
コミュニティを活性化させるには?維持するには?っていう正解の出ない問いに日々チャレンジしてくしかないですねぇ。
田中さんとはコワーキングスペースどうしの連携の話もしました。東北の連携の話から、コワーキングVISAの話など。共通のチケットやスタンプ等で優待を考えるより、まずは「ここにもこういうコワーキングスペースありますよ。こういう人探しているならここに行ってみたら?」と、他のスペースを紹介しあえることが大事だという話になりました。中にはこの手の連携をまったくしないスペースもいくつかあり、そういうところはそこそこ大規模で(それこそWが高レベルで)必要ないんだと思いますけど、小規模スペースは、そういう他のスペースも紹介するようなオープンマインドな運営者がいるというのも、C要素のポイントが上がることになるんじゃないかと思いました。
田中さんはコワーキングスペースについて熱く語る方なのでこんどはエビアー(Co-Edoのすぐ横。ランチに行きたかったのですがたまたま休みでした)で飲みながらお話したいと思いました。


Co-Edoを出た後は、最近FacebookCMC(コミュニティマネージャコミュニティ)でお知り合いになった八木橋さんとランチしました。八木橋さんとも、コワーキングスペースの話をいろいろすることができました。
印象的だった話が2つ。一つ目は、大手外資企業の一部は、会社の外でも仕事が可能な体制を作って社内の席を減らし、オフィス外での勤務をむしろ推奨するような動きがあるということ。震災の件も影響してるのでしょう。会社でもそのほうが固定費減りますもんね。まだまだコワーキングスペースに隠れた需要はありそう。2つ目は、大手不動産が関わっているコワーキングスペース。さぞかしお金をかけた綺麗な内装に素敵なインテリア…と思いきや、そうではなく、逆で。「このビルはいずれ壊すのでそれまでの間好きにしていいよ」という条件で、安くかつ好き放題にしていい物件を貸してくれるんだそうです。なんというおいしい話、いや、羨ましいと思いました。仙台でもそういう物件が、ちょうどないだろうか!?そういうのは震災でダメになっちゃったかなぁ。
八木橋さんとは他にもいろんな話をして、あっというまに時間が過ぎてしまいました。またぜひお会いしたいものです!
連れてっていただいたお店のちょっと独特な親子丼、おいしかったです。(ぼんぼり食べログみたらカレーも食べたくなってきた!)


ランチ後は渋谷へ。LightningSpotさん初訪問!

こちらでは入館料を自販機で払います。びっくり。初めてだったので初回お試し500円で利用できました。

窓際の席に座ってみたかったのですが、満席でした。アーロンチェア体験したかった。残念。小さなテーブル席を使いました。パーティションで仕切られた固定席もあるみたいです。

中央のスペースでは、iPhoneアプリ開発の勉強会をやっていて、その様子をなんとなく感じながら作業しました。とても楽しそうな雰囲気が伝わってきました。(戻ってから、同じ人主催で仙台でも勉強会を企画していたと知りました。髪の色が特徴的だったんで覚えてました。参加者少なくて流れてしまったみたいですが…)
勉強会の声っていいBGMになるものですね。内容にも依るのかもしれませんが。そういえばCo-EdoさんもLightningSpotさんもBGMなかったですね。
ところで私は何をしていたかというと、持ってきたUbuntuのノートでコワーキングスペースめぐりレポートをさっそく書くつもりだったんですが……どうしてもネットワークが認識しない。自宅でインストールしたときは大丈夫だったのに。ネットワークは諦めてさっさとEmacsで書き始めればよかったのですが、IT系の勉強会の話し声を聞きつつ、Linuxとあーでもないこーでもないと格闘するのが楽しくて、昔のLinux黎明期の夢も希望もあった頃を思い出して、いつまでもやっていたい気分でした。
何が理由か分からなかったんですが、ふとネットワークがつながるようになったので、ほっと安心したところで移動の時間(笑)。
残念です。居心地良かったです。


ホテルにチェックインした後、今度も渋谷です。コワーキングスペースではないのですが、ずっと行ってみたかった場所、それは「森の図書室」。企画・オープン時からクラウドファンディングのこととか、すごく話題になってましたよね。ここは弟と行きました。
ほとんど写真撮らなかったんですけど、入り口がこんな秘密基地のようなんです。ここを開けるとさらにびっくりするのですがそれは種明かししないでおきましょう。なんか事情があるのか、繋がってるのに入り口と出口が別です。

中は本当に「おおーっ」とびっくりする空間です。そんなに広くないですが、うすぐらい照明の中に、壁一面の本棚。そしてテーブルや窓際のベッドのような席にも人がたくさん。共通しているのは、みな本を読みにきているか、静かに語り合いに来ているということ。パソコンを出している人も、少ないですが居ましたね。決して「しーん」としているわけではないけど、落ち着いて過ごせるような、コワーキングスペースにも通じるような居心地のよさです。本のジャンルは小説、写真集、絵本、料理の本ほか多岐に渡ります。おおむね一般的な、本をあまり読まない私でもある程度知っているようなメジャーな本ばかりで、気軽に手に取って難なく読み進められそう。
弟が「本を読みながらものを食べるというのは、タブーだった筈なんだが」と言っていて、本好きの弟らしい意見だと思いました。読みながら飲む、はOKだけど、読みながら食べるのは本も汚れそうだし、行儀が悪いから、家族の前では絶対しなかったし、一人暮らしの時にどうでもいい雑誌を読みながらコンビニ弁当食べたぐらい。「でもそのあたりの文化も変わっていくのかもしれないな」と、弟がもぞもぞしながら言いました。(弟は渋谷勤務のくせにおしゃれな場所は苦手)
残念ながら飲みもの食べものの料金が高く量も少なく…ここは早めに出ました。
その後弟と別の居酒屋に行って、一日目の旅は終わりました。