仙台のコワーキングスペース「ノラヤ」戦う管理人

仙台市青葉区、地下鉄北四番丁から徒歩8分のコワーキングスペース「ノラヤ」を運営している人の赤裸々なブログ。

co-ba KESENNUMAに行って来た


気仙沼に昨年オープンしたco-ba KESENNUMAに行って来ました。

2月はノラヤ開けててもお客さんあまり来ないのは昨年の実績で予想できてるんで、そんじゃー久しぶりにコワーキングスペースめぐりしようかと思いました。
このブログは、「仙台にワーキングスペースを作ろう研究会」で、ノラヤを作った時点でその目的は達成したようなもんですが、いろいろなコワーキングスペースに行ってみてレポートするのも、ライフワークだと思ってます。


さて、なぜ気仙沼かというと、コワーキングマガジン vol.1(私もノラヤもいっぱい載ってます)の、伊藤さんの記事を読んだから。地元民ではない杉浦さんが気仙沼に居付いて、そして同じくふらっと来た人達が設計をして、建築をしていったという、その場所の持つ力に惹かれました。

仙台からは高速バスで日帰り往復しました。気仙沼は10数年くらい前に、2回ほどお寿司を食べに立ち寄ったことがあるくらいで、街の記憶はほとんどないです。

高速バスの「気仙沼市役所前」で降りて、5分ほど歩くとco-ba KESENNUMAがあります。

一見、美容院?というようなたたずまい。広い窓と、打ちっぱなしの内装。「あー、コワーキングスペースっぽいなぁ。本当はこういう場所作りたいんだよなぁ」と、羨ましくなりました。

でも、ここは震災の時にまるまる水に浸かったところ。二階の上まで浸水し、そのまま使われず放置されていたそうです。
これが、co-ba KESENNUMAができる前の写真。ポスターに使用されました。杉浦さんと、co-baを作るのに携わった建築士の人、大工さんが写ってます。


壁一面の本棚が、とってもco-baっぽいです。かっこいい。こういう本棚、欲しかったんだよなぁ。

机も自作です。天板がホワイトボードになっているものも。

椅子も作ってるんですよ。かっこいいなぁー。

カウンターと調理スペースあり。いずれ、飲食店としての許可もとりたいとのこと。いいなぁー。これだけのスペースあったら、飲み食いのイベントも楽ですね。今度はイベントの時に来て飲んでみたいなぁ。

ライブもできます。「自分の趣味です(笑)」と杉浦さん。しばらく後に杉浦さんの息子さんが来てドラム叩いてました。

模型もあった!


co-ba KESENNUMAは、今回の私のように、コワーキングスペースとしてふらっと来てドロップインするという人はあまり多くなく、入居している団体でシェアオフィスとして使ったり、何かイベントをやる時に使ったりしているとのこと。ドロップインしたい場合は基本的に事前に連絡が必要だそうです。

私がいる間にも、入居者の方がいれかわりたちかわり訪れ、作業をしていました。

ちょっと外にでかけてみました。co-ba KESENNUMAの表と裏は仮設商店街です。ごはんには困りません。ランチタイムには賑わっています。私も焼肉屋さんに入って生姜焼き丼をいただきました。

気仙沼あさひ鮨、昔、ここに食べに来たっけ。

ここ、何だろとおもったら「気仙沼GROUND ZERO」という場所。被災した方が自宅跡に作り、慰霊と再生の祈りの場所となっているそうです。

以前の姿を知らないのですが、街だったんですよね。道路だけ高いのでなぜだろうと思ったら、地震による地盤沈下で低くなり、満潮時には浸水してしまうからだそうです。そういうの、あとから教えてもらいました。知識として地盤沈下が起きたのは知っていても、現地に行って実際水がたまっているところや、道路が高く作られているのを見て、はじめて「そういうことか」とわかる。自分で見るのって大事だと思いました。

船が見えますね。ちょっと先には市場がありますが、朝早く行かないと買うことはできないそうです。

運営者の杉浦さんは、すぐとなりにキャンドル工房も運営しています。こちらはとってもかわいらしい雰囲気の建物です。(写真撮り忘れた)
そもそもは東日本大震災を忘れないため、毎月11日にキャンドルを灯そう、という「ともしびプロジェクト」を先にはじめた杉浦さん。やがて、気仙沼でいろいろな活動をしている人たちが集まれる場所が欲しいと、シェアオフィスを作ることを考えたそうです。そのへんの詳しい話は、コワーキングマガジンを読んでください。(ノラヤでも売ってます!!)

最後に、不覚にも見たことなかった。めっちゃかっこいい。co-ba KESENNUMAをこれから作るっていう動画です。


運営者の杉浦さんのカラーが出ているワイルドな感じの、私の好きな雰囲気の場所でした。いろんな人が行って、面白いことがいっぱい起こりそうです。