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仙台のコワーキングスペース「ノラヤ」管理人ブログ

仙台市青葉区、地下鉄北四番丁から徒歩8分のコワーキングスペース「ノラヤ」を運営している人の赤裸々なブログ。

山形県酒田市で開催されたコワーキングイベント「コワーキングサミット」に行ってきた

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12/6(土)、東北初の大規模コワーキングイベントが開催されました。山形県酒田市東北公益文科大学。高速バス往復で行ってきましたよ。

コワーキングの第一人者のパネル・講演と、参加者と登壇者が一緒になって実施するワークショップからなる『コワーキングサミット』このイベントは、第2回地域課題解決全国フォーラム in 庄内の一部として開催されたものです。

 

 

このイベントのために集まったコワーキングスペシャリストは、日本初のコワーキングスペースカフーツ」運営者である伊藤富雄さん、そして見学者が絶えない全国から注目の的、7Fの星野邦敏さん。このお二人はもうおなじみってかんじです。他に、Impact HUB Tokyoの飯盛さん。福岡からは福岡D.C.の石丸さん。 仙台の「ソシラボ」運営と夕飯どうしようBOSSの米倉さん。

 

会場には60-70人くらい集まったでしょうか。スーツを来た硬そうな偉そうな方が一杯。司会の東北公益文科大学の平尾先生は鮮やかな赤のチェックシャツを来て、にこやかにウェルカムスピーチからスタートしました

「プログラム上のタイムテーブルにはあまりとらわれず柔軟に進行します。パネルディスカッションでは、スピーカーがヒートアップして話が長くなるかもしれません。でも、ここはコワーキングスペースだと思って、温かく見守りましょう」

うん、確実に長くなりますね。

パネラーそれぞれが自己紹介の後、平尾先生が質問を投げかけていきました。

質問1:コワーキングというもの、コワーキングスペースを皆さんどう説明していますか?

石丸さん「行政課題として認識されている、創業と新しい雇用を生み出す手段。そしてそのような目的を持った人が集まっていく場所」

伊藤さんは「よくシェアオフィスとの比較を聞かれる。シェアイフィスは設備、家賃をシェアする。コワーキングはコミュニケーションがある。一人でぽつんと仕事すると頭おかしくなってくるんですよ。寂しい人なんですよコワーキングに来る人って(会場笑)」

星野さん「民間の公民館」「ビジネス向け図書館」「インキュベーション施設だけど不特定多数が出入りする」「シェアオフィスの敷居がない版」

飯盛さん「僕達はあたらしい公民館」

米倉さん「多目的スペースでありながらも、なにかしら問題解決をしていく場でありたい」

 

平尾先生は「みんな説明が違いますね。意味が分からない場所、というのが今の時代にあるのが面白い!」と、まとめました。

 

質問2:コワーキングのメリットって?

星野さん「人間関係が希薄化した昨今において、新しい接点を作れる。」

石丸さん「多様な人が関わることによって新しいことが生み出される。コワーキング発のユーザ手動で作られたサービス『バスナビ』がバス会社に公式に採用されたということも」

質問3:これからコワーキングスペースを作りたいという人も今日たくさん来ていますが、コワーキングスペースの今後はどうなるのでしょう

伊藤さん「アメリカでは34%がフリーランス。日本も1/3になる時代が来る。そして、普通の企業の人もコワーキングスペースを使い始めている。コワーキングスペースに来て刺激を受け自分のリソースを増やしたほう絶対がいい。企業内コワーキングの動きも出てきた。大学もそうです。企業とフリーランスの人、大学の学生・教員と学外の人、mixtureが連日起きると化学反応が生まれます。

これからコワーキングスペースを始めるという人は最初に箱をつくりたがるがそれは間違い。まずはイベントとして定期的にでもJellyをやる。そしてそこに来る人にどういうものが欲しいかヒアリングすると良い。」

 

伊藤さんの話を聞いて、まだコワーキングスペース仙台にない時に「Sendai Jelly!」をやったことを思い出して目頭が熱くなりましたね。山形のコワーキングスペース研究会の方々も実験コワーキングは場所を借りてやっています。そう!まずはイベントから。でも、そういう人最近いないですよね。みんなまず場所をおさえて箱作っちゃいますよね。なんでですかねぇ。

 

この後質疑応答に移りました。パネラーのみなさんの熱い語りに影響されてか「コワーキングスペースを自分の小さな町で運営してもやっていけるのか」「どう行政に予算などの話を通したらいいのか」と、具体的な質問が多かったです。

伊藤さんは「地方にこそコワーキングスペースがなかったら、あかん。しかし固定費がかかり他に収益源がないと難しい。地方行政こそスペース開設運営にコミットすべき」と熱く主張していました。

最後にまとめとして、一言ずつパネラーが語りましたたが、みなさん喋りたがりで、5分以上語っていたように思います。この写真のように、笑顔があふれるパネルディスカッションでした。コワーキングスペースって、いる人が笑顔で仕事している場所、ってたしか佐谷さんか言っていたような気がしますが、そんな雰囲気。

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パネルの後は、それぞれのパネラーの講演。みなさん、よどみなく立板に水のように、弾丸のように喋っていたので圧倒されました。

そんな中、やはり伊藤さんのお話が一番印象的でした。「Jellyしよう、連携しよう」という点について、その効果、さまざまな事例をまじえて話してくださいました。自分がコワーキングスペース面白そうだなーと思った頃の原点を思い起こすことができました。コワーキングってその成果ばっかり期待されちゃうけど、結局集まっていると楽しいから、なんだよなーと。ノラヤはその原点はすごく大事にしたいと思ってます。

連携という意味ではもちろん東北内でというのも大事だけど、もっと東京や関西や、他の地方とも繋がりが持てるといいですよね。(伊藤さんも紹介してましたが、滋賀県ではコワーキングのフリーペーパーを出したりしているしいつか行ってみたい!)

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パネラーの講演は途中にお昼をはさみました。「時間は多少ずれていますが、お昼の時間だけはずらしません!」と平尾先生。

お昼は東北公益文科大学内のコワーキングスペースアンダーバーに移動して「ソーシャルランチ」に参加しました。みてくださいこの豪華なメニュー。お惣菜パンは、朝の内に売り切れてしまうことで有名なパン屋さんに、スタッフが朝6:30に行って買ってきたものだそうです。ここですよね?

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パンとおにぎりをいただきながら、初対面の方々といろんなお話をしました。仙台にコワーキングスペースをオープン予定の方も。仙台にあと2軒くらいできそうなんですよね。

 

講演の後は、ワークショップが始まりました。

10名ほどのグループに分かれて、コワーキングに関するさまざまなテーマから一つ選び、それについてディスカッションするという内容でした。

コワーキングスペースに行ったことがない人、運営している人、研究している人、さまざまな立場の人が集まっていろいろ意見を出しあうことでお互いコワーキングについての認識が深まり、非常に面白かったです。

私は喋るのが苦手なので黙ってしまい、そのチキンぶりをコワーキングスペース研究会の阪野さんに見つかってしまい「なんでしゃべらないんですか!!」と言われました…すみません私が饒舌なのはネットの中だけなんです。ほんとだめ。

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 コワーキングサミットはこれで終わりましたが、コワーキングについていろいろ突っ込んだ発言をしていた方々に、名刺交換を申し出てノラヤのちらしを配りまくりました。

中には「一人で運営されているんですか!えっ大丈夫ですか?」なんて心配してくれる方もいて……大丈夫ですかなんて初めて言われた……嬉しかったですね。

 

コワーキングスペースアンダーバー

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コワーキングスペースアンダーバーは、東北公益文科大学公益ホール2階にあります。窓が広く開放的で明るい空間でした。席数はだいたい20くらい?

天井から下がるライトも、フィラメントが見える電球もおしゃれで素敵。

机が長方形でなく波型になっているのも印象的でした。座るとき微妙に位置がずれるのは、心理的にも障壁をなくす効果があるんですよね。

電源タップもコンセントが全部回転するものがあって、すごく便利そうなのでノラヤにも欲しいと思いました。

Facebookを見ると、たくさんのイベントが開催されているようで、地域に定着している印象があります。ああ仙台の大学にもこういう場所があったら。ちょっとコワーキングしに大学行きます!って大学関係者でもないのに行けるのって素敵じゃないですか。私は大学が好きなので。

それと、前から連携会議に出席されていて面識のあった熊澤さんをはじめ、スタッフの方がとっても丁寧で親切。帰る時、ちょうどいいバスがないということなのでアンダーバーのスタッフの方が車で駅まで送ってくれました。しかも私が長年ネットでお酒を買っているお店にも特別寄っていただきました。とてもありがたかったです。

 

今回のイベントに参加して思ったのですが、やっぱりコワーキングというキーワードで集まる人たちは面白いです。まだまだ、コワーキングって地方では「なにそれ?」という扱いだけど、この時集まったパネラーの皆さんのように、それぞれコワーキングに思い入れがあって熱く語れる人の話を聞くと「なんだか面白そう」というのはすぐわかっていただける。そっから先なんですよね。

でもわからないことがあったり不安なことがあったら聞ける人が同じ地方に、同じ県内にいる。これは手探りではじめた私の頃よりずっといい状況だと思います。

まずはJellyから。Let's coworking!

 

※追記:同じイベントに参加された、岩手県盛岡市でコワーキングに関わりずっと活動している川村さんのブログもあわせてどうぞ。

コワーキングサミットに参加してきました - co-morioka ページ!