仙台のコワーキングスペース「ノラヤ」戦う管理人

仙台市青葉区、地下鉄北四番丁から徒歩8分のコワーキングスペース「ノラヤ」を運営している人の赤裸々なブログ。

『2012年夏!仙台で「シェア」を熱く語ろう』で、コワーキングというものを紹介しました

5周年を迎えるシェアハウス仙台ゲストハウスの皆さんが中心になって企画された「シェア」をテーマにしたイベントで、コワーキングをテーマにお話してきました。

プレッシャーで直前まで悩み逃げ出したいぐらいになりtwitterでぐだぐだと弱音を吐いたりしつつも、スライドを作り、なんとかがんばって話しました。
「コワーキング」の解釈は、人によってけっこう違うし、こうだ、と決まったものもないので、私なりに考えているコワーキングの魅力を、特に「シェア」というキーワードを意識して、20分に凝縮して説明してみました。たどたどしくてお聞き苦しかったとおもいますが、みなさん聞いてくださりありがとうございました。

さて、お話の後に寄せられた質問、のちの懇親会で聞かれた事に補足したいと思います。話し終えて脱力していたので当日はうまく頭が回らず、的確なお答えができずすみませんでした。

前もってお話しておきますが、書籍「つながりの仕事術~「コワーキング」を始めよう (洋泉社新書y)」を参考にして書いていますのでそれを読めばわかります:)


Q: コワーキングとシェアオフィスの違いって何?

シェアオフィスがシェアするのは、設備。コワーキングがシェアするのは、人生。………と答えて笑いを誘ってしまいました。
シェアオフィスがシェアするのは、仕事するのに必要な環境・設備であり、主に安価にオフィスを持つのを目的として、みなさん利用されるんじゃないかなと思います。利用者が他人に煩わされることなくその人の仕事に没頭できるよう、しーんとしていて、壁のある部屋、仕切られたブースであることも多いです。
そして多くの方が「シェアオフィスでは入居者どうしのコミュニケーションはあまり生まれない」という経験をしています。
一方、コワーキングは、安いからという目的で使う人もいると思いますが、その空間につどう人々の醸し出す空気、つどう人たちとの体験をシェアするもの(たとえリアルタイムでなくても)ではないかと思います。こんな人がいて、話したら楽しかったとか。誰かが持ってきたこんな本があって、手にとったら面白かったとか。自分のそばの人がしゃべっていて、なんとなく聞いていたら後日役に立ったとか。なにかしら人どうしの相互作用がゆるやかに生まれるのを前提としているのがコワーキングだと私は思います。

Q:コワーキングで実際にどんなものが生まれるの?こういうのが出来た、というものがあればメリットを感じるのだけど。
時間の関係でコワーキング発のビジネスを紹介することはしませんでしたが、「つながりの仕事術」に書いています………と答えたらまた笑いが(^^;;
実際、いっぱいあるし、コワーキングだからこそできる発想のものが次々生まれているんですよ。

いろいろ事例はあると思います。各コワーキングスペースFacebookとかウェブに載ってるのではないでしょうか。私がよくわかってないまま説明すると混乱を招きそうなのでこの程度にしときます。
ただ、コワーキングすると必ずビジネスが生まれる!なんて断言できるものでもないと思います。

Q:コワーキングスペースの利用料金は?
スペースによって様々です。無料というところもあります。が、ざっと私が見た感じでは。
まずドロップインとよばれるビジター利用は、だいたい一日利用で1,000円前後です。
月極会員を設定しているところも多く、月10,000〜40,000と幅があります。利用できるサービスに微妙に違いがありますので。
週◯回のみ、月に◯日まで、夜だけ、週末だけなど、時間を限定してよりリーズナブルなプランを設定しているスペースもあります。
コワーカーの皆さんは、フルにコワーキングスペースにいるわけではなく、時には家、時にはマクドナルド、時には別なコワーキングスペースに……と、いうように、仕事の内容によって居場所も変えるので、利用頻度によって自分にあったプランを選んでいるようです。

Q:コワーキングスペースはどうやってもうけているのか
6月に開催されたコワーキングカンファレンス2012のセッションでも触れられた通り、「もうけているところは少ない」が現状です。どこのコワーキングスペースも、どうしたらいいか、一所懸命考えているところです。
オーナーが別にビジネスを持っていて、そちらでお金を稼いでいるケース。飲食店としても営業して、ドリンクなどで利益を出そうとしているケースも。また、家賃がなんらかの理由で格安だったり、無料で場所を借りてやっているところもあります。使ってなくて、有効活用できるなら安くていいよ、というような場所をみつけてやれるといいですよね。
ただ、コワーキングスペースの場合、他のスペースがライバル、というわけでなく、みんな仲間という感じです。みんなで考えて行こうよっていう空気があって、それがとてもいい感じなので、なんかいい方法が見つかるんじゃないかと私は楽観的に思っています。

Q:町中にコワーキングスペースを作っても、仙台の人は車で移動するから、駐車場代がかかり行きづらい
Sendai Jelly第0回の時、どのような場所だと来やすいかアンケートにこたえていただいた所、駅の近くという回答が一番多く、車を止められる場所という回答もありましたが駅の近くの1/5でした。ま、この時の開催地が駅から近かったから、そういう場所に来やすい人が集まったのかもしれませんが。TRUNKでJellyやったら、また違う結果になるかもしれませんね。
私自身は車を持っておらず、自転車・バイクで用が足りています。「仙台は車社会」といわれますが、PCとネット環境があればできる仕事をしている人たちといると、あまり実感していません。車を持たない・免許すらない人が周囲に増えているように思います。いろいろ、変わってくるんじゃないかなぁ。
でも、両方あっていいと思います、車が置けるコワーキングスペースと、駅に近いコワーキングスペースと。もしCoder Dojoみたいに、子供も含めた何かイベントをするのであれば、多分車でのアクセスが良いところのほうが来やすいでしょうね。
多分私が作る時は、町中ではないと思うので、ご期待ください。


イベントは、自分の他に佐藤哲さん、久保田靖朗さんという方がそれぞれお話をされて、とても興味深い内容でした。いずれ仙台ゲストハウスにレポートが上がる?ことでしょう。
その後の懇親会は、仙台ゲストハウスのリビング再現ということで、住んでいた方、関係のある方など集まってなごやかに飲み語り、仙台ゲストハウスの楽しげな雰囲気が伝わってきました。いいなぁ……住みたい……
やはりシェアハウスに住んでいる or 住んでいた方は、いろいろなものをシェアしながら暮らす良さを実感しているからでしょうか、コワーキングの良さもピンと来てくれたみたいで、興味を持った方がたくさん話しかけてくれて、とても嬉しかったです。
最後は、妖艶なベリーダンスと久保田さんのカホンのセッション。きゃー!かっこいい!
…盛り上がって記念撮影して終わりました。

興味を持ってくれたみなさん、今後もこちらのブログにコワーキング情報とかJellyの話とか載せていきますのでよろしくお願いしますね!