仙台のコワーキングスペース「ノラヤ」戦う管理人

仙台市青葉区、地下鉄北四番丁から徒歩8分のコワーキングスペース「ノラヤ」を運営している人の赤裸々なブログ。

ノラヤ的初夢2018

新年、というにはちょっと日が経ちすぎたかもしれませんが、新年なので夢を語ってもいいと思います。

といっても決意表明や目標のような、素晴らしいものではありません。

こうだったらいいなぁ。という、こたつで酒を飲みながら語る、根拠もなにもないようなものです。

1. あと50万欲しい

あと50万あればあと1年は安心してノラヤでいろんなことができるのに。でも、1年持ったところで、収益が回復する見込みもないので、だからなんだという。

 

2. トイレが別にあるところに引っ越したい

ノラヤのトイレは室内にあります。

ここで用を足すのは正直抵抗があるかと思います。ドア1枚しか隔てていないので、一挙一動が全室内に聞こえてしまいます、にぎやかな宴会でもしていなければ。

しかも換気扇がありません。窓はあけようとすると外れるので、閉めっぱなしです。においはこもったまま。

ちゃんとした手洗いもありません。ウオッシュレットもないし暖房便座もありません。それにアパートの配管に問題があって流量をあまり多くすることができません。

トイレ で安心できないというのは、公共の場としてどうよと思います。

3. シャワーが欲しい

シャワーが欲しいです。本音を言うとお風呂が欲しいです。でもシャワーだけでもいいです。

シャワーがあるなら私がノラヤに通勤するときランニングできます。また利用者にしても、夏にシャワー浴びてから宴会に参加できるとしたら、来る人のモチベーションも上がるのではないでしょうか。

仙台では現在、町中の銭湯が1軒だけになってしまいました。あとシャワー浴びるならネカフェしかないですよね。

シャワー、欲しいなぁ。

4. 広い場所に引っ越したい

ノラヤは狭いです。サイエンスバーなどイベントをやるとき、お料理や飲み物を行き渡らせるのにいつも苦労します。充分でないなあと思います。トイレに行ったり写真を取ったりする時も、すいませんすいませんと言いながら動き回っています。ご自由に移動してください、と言っても、とてもじゃないけど自由に動けない狭さです。

せめて、自由に移動できるぐらい、あと周囲に1m余裕があれば。

5. お湯が出る広いキッチンが欲しい

まともなキッチンが欲しいです。キッチンはただの事務所用の流しがあるだけで、真冬でも冷たい水で洗い物をしなければならないです。せめて、お湯が出て欲しい。

食器や調理器具をしまって置く場所もありません。調理スペースもありません。

たこ焼きの会など、切ったり洗ったりするときはものが溢れ、とても不便です。

……でも、もし広くなったら真っ先に、食洗機を買うでしょうね。

6. 夜に強い分身(ただし男)が欲しい

私(管理人)の分身が欲しいです。私は早朝からアルバイトをしているので、朝には強いです。そして夜に弱いです。22時をすぎるともう眠るモードになってしまいます。

また、家に早く帰って家事をしたいので、16:30にはノラヤを閉めなければいけません。普通のお母さんは18時ぐらいまで仕事してどうやって家庭と両立しているのか、不思議でなりません。やっぱ実家サポートがあるんですかね。

夜に強くて、一人でもへんな人がきても怖くないよう、女じゃなく男で、私の分身がいたらいいなぁと思います。そうしたらもっと夜遅くまでノラヤをあけられるのに。

7. 防音ブースが欲しい

Skypeやリモートミーティングなど、私自身もする機会が増えてきました。リモートワークを推進するなら、防音で他人の目を気にしなくて済む場所がないといけないですよね。もっとも今のノラヤは狭いので、まず広いところに移らないと厳しいですが。

 

……さて、ダラダラと書いてみたけど、いくつか実は実現可能なものがあったりしませんかねえ。

ただの夢のいくつかが、来年、実現していますように。

コワーキングスペースは儲かるのか?2017年12月の売上報告

新年、あけましておめでとうございます。本日からノラヤは営業を開始しました。引き続きたくさんの方々の励ましをいただきつつ、ちまちま運営したいと思います。皆様、どうぞよろしくお願いいたします。

毎月恒例の売上報告です。

 

先月の売上は43,800でした。 

sendaiworkspace.hatenablog.com

 

2017年12月の売上は、41,750円でした。

今月は忘年会を兼ねた「12/23(祝)クリスマスビールクズ&チーズづくしの夜」が、盛り上がりました。参加者が10人なんてひさしぶりです。
「◯◯づくし」などの、特定のテーマで複数展開できるネタは興味を惹きやすいのでしょう。今後も模索していきたいところです。

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12月は、新しいコワーキングスペースの情報がまた入ってきました。

www.enspace.work

enspaceは、既存ビジネスをスケールしたい方、新たなビジネスを創出したい方、地域(local)を活性化していきたい方、全国・世界(Global)に活躍を伸ばしたい方、そんな人たちがコラボレーションできるクリエイティブな“空間”(Factory)を提供します。

 ……すごいな……7階建ての建物まるまる、このスペースです。

オープン前の図面を見ますと、ブースが45個(2名:41個、3-4名:4個)、固定デスク32席、フリーデスク100席、 ほかミーティングスペース、会議室、キッチン、シアタールーム、屋上、などなど間違いなく東北最大規模です。

この場所(立地)でこの規模。なにか考えがあるのかもしれません。いずれ、突撃レポートさせていただきますよ。

さて、2018年。目標はもちろん「なんとか継続し5周年を迎える」ことです。それしかないです。

仙台の中心部からちょっとはずれた、4人もいると窮屈になる、この小さな場所で。「なにそれ?」というような、びっくりするような、おかしなことをやっていこうと思います。

来たら笑顔で帰って欲しい

ネットラジオからカズンの「冬のファンタジー」が流れてきます。いよいよ今年もあと半月。

こんばんは、ノラヤ管理人です。

 

このブログは毎年恒例、コワーキングスペース運営者限定Advent Calendar 2017に参加して15日目の記事として書いております。14日目のBase Camp 名古屋水上さんの「2017年、コワーキングスペースのスタッフとして私が考えたこと」からバトンを引き継ぎました。

 

何をネタにしようか悩みましたが、あまり長々と語るのは性に合わないので、ポエムでも書いてみます。

 

今年、ノラヤは、一言で言うと、やばかったです。

利用者とのトラブルにより1ヶ月閉店、それを経ての利用手続きと運営体制の見直し。 

売上の大幅減少。

運営資金はいよいよ尽きそう。

 

私はノラヤに来て一人で一日過ごして、鍵を閉めて帰る。心のどこかで、ああ、トラブルになるようなへんな人が来なくてよかった、と安心している。そんな日ばっかり。

「ノラヤ、多分あと半年持たないです」と、口癖のように語ってました。

どんどんネガティブになります。笑顔の少ない運営者になっていたことでしょう。週3のバイトと趣味のランニングがなければ病んでいたに違いない。

 

先日ですね。とある相談を受けて、やりとりをしていた過程で、気づきました。

「私は、ノラヤに来たら、笑顔で帰って欲しいと思っていたんだなぁ」

楽しかった、面白かった、美味しかった、良かった、安心した。など、ニコニコして帰ってほしかったんですね。

ノラヤをどんな場所にしたいかと聞かれたら、以前から「間違ったことを広める場にはしたくない」とは答えていました。あやしいイベントに場所を提供するコワーキングスペースには無駄だけどいちいちむかついていたし、へんなイベントのための利用申し込みも断ってきました。ストイックでは有り続けたいです。

でも、そこはがんばっていたけど、ノラヤは今、楽しい場所だろうか?みんな笑って帰るだろうか?

イベントの時は、けっこう楽しいと思いました。

でも、オープン〜2年くらいの、かつての勢いに比べたら、楽しさは減ってるんじゃないだろうか。

コワーキングスペースをとりまく状況は、Co-Edoの田中さんが言うように、ハゲしく変わりつつあります。弱小コワーキングスペース運営者は、正直、きついです。生き残これないんじゃないの、と思いたくなります。

そうした中、ノラヤはそもそもがへんなコワーキングスペースなのに、普通のコワーキングスペースとつい比べてしまい、でもなにもできなくて、疲れていたのかもしれません。

だからここらで。多くのコワーキングスペースが利便性や設備、コミュニケーション、創業支援、地域活性化などまっとうな目的を掲げている中。

「笑顔で帰れる」というのを目指してみようか、と思いました。

 

便利とか、世のため人のため地域のために有用とか、そういうの目指しても無理なんだから、しょうがない。

ただ「来たら笑顔で帰って欲しい」。今後はそれを念頭に運営していこうと思いました。しんぷる。いず。べすと。

じゃぁどうしたら笑顔で帰ってもらえるでしょうか。イベントならともかく、ドロップインで?運営者としては、なごむ会話をしたいところですが、それはできる自信がありません。私、愛想良くできない、おっかない人だし。

ささやかな試みとして、月曜日限定ですが、手作りのお菓子をサービスしています。失敗したら提供できないけど。私自身もお菓子作りは好きなので「今週は何を作ろう?」と考えるのが、楽しいです。自分で作るお菓子は、うまいし。

他にもなにか、考えよう。

まずは私が楽しいことを考えます。

 

では、あなたの運営するコワーキングスペースにも笑顔が溢れますように。

 

コワーキングスペース運営者限定アドベントカレンダー2017、次は広島でコワーキングスペースShake Handsを運営する市川さんです。よろしくお願いします!

コワーキングスペースは儲かるのか?2017年11月の売り上げ報告

こんにちは、もう12月です。ノラヤは日陰の物件のため、冬は下から冷えが上がってきて、こたつから出られません。ああ、喫茶ビジュウの2階に引っ越したい。

今月の売上報告です。先月は30,250円でした。

 

sendaiworkspace.hatenablog.com

 

今月の売上は、43,800です。ああ、なんか、久しぶりに、ほっとできる額。昨年の11月以来の大きい金額です。(5月の出張サイエンスバーのあった月を除く)まぁそんでも赤字なんですけど。

先日のサイエンスバーは、うっかり定員をオーバーして狭い中で開催してしまいましたが、なごやかでとても楽しい会でした。

noraya-sendai.net

おそらく大学や研究機関主催のサイエンスカフェではありえないと思うんですけど、参加者としてこれまでサイエンスバーに来ていた方が、今度は講師役をしてくれるという、そういうことがノラヤではあるんですね。今回のひこさん(門傳さん)もそうだし、気象のサイエンスバーをやってくれた森川さんもそうだし。こういうのほんと嬉しいなぁと思う。参加者と講師の仕切りがほとんどない場だからこそ可能なんですよね。今後もどんどん参加者が講師側になってほしいものです。私もやろうかな。お菓子焼きながらそこで起きている現象を解説、とか?

あと、もう一つ売上に貢献した出来事として「特別月額会員の値上げ」があります。特別月額会員とは、ノラヤに蔵書を置いているうちの弟です。「ノラヤがなくなったら本を置く所がなくなる」ということで値上げに同意してくれました。

 

先月先々月よりは気分が明るいです。昨年に比べるとがたっと売上が落ちているのは相変わらずです。

昨年は、1〜3月は管理人息子が受験生のためイベントを控えていました。だから、これから、昨年の売上を乗り越えるチャンスですね。

 

ところで最近「テレワーク」が盛り上がってますね。「テレワークなんて古い言葉だなぁ」なんて思っていたら、どうやら復活してきたみたい。私は「リモートワーク」の方が好きですけど。

仕事する場所なんて家にないよ、だからリモートワークなんてできないよ。そういう人もいると思います。まさに私がそうです。また、一人で仕事する場所があっても一人だとさぼっちゃうよ、家事をしてしまうよ。そういう人もいると思います。まさに私がそうでした。もしもリモートワークする会社でコワーキングスペース利用料(そして交通費)を経費として負担してくれる流れになったら、働く人も嬉しいしコワーキングスペース運営者も嬉しいし、いいことずくめなんだけどなぁ。

WORKMILL創刊号「コワーキングと働き方の未来」を読んで

改めて、先日掲載していただいたWORKMILL創刊号の感想を書きたいと思います。

 

sendaiworkspace.hatenablog.com

 

ページをめくってまず圧倒されるのが、数々の海外のコワーキングスペースの写真です。日本と比べて明らかにスケールが違い、個性的です。入った瞬間に「うわあー!」と声がでてしまいそう。

個人的には、キャラバン(トレーラハウスのようなもの)を自然の中にぽんと置いて仕事に必要な設備を整えコワーキングスペースとしている、オランダのKantoorKaravaanが、とても魅力的に感じました。

KantoorKaravaan | Nature. Your Office.

あくまで写真から判断ですけど、海外には、日本のコワーキングスペースに必須の、自習室のように仕切られたデスクがみられないんですね。また、壁や窓側のカウンター席が少ないです。つまり人に背を向けるようなレイアウトがないんですね。これ文化の違いなんでしょうか。テーブルを同じくしながらも、いろんな人が個々に仕事している、それが当たり前のようなオープンな雰囲気が感じられます。現地に行ってみないと詳しくはわからないですけど。

この「コワーキングと働き方の未来」特集を読んで感じたのは、従来は、ふつうの会社勤めに限界を感じたら起業するかフリーになるかが選択肢だったんだけど、今後は、企業に属しながらコワーキングスペースなどを活用して働き方を変え、得たものを企業にフィードバックしていく。そういうのが、進んでいくのかな?ということ。あくまで「かな?」と、疑問形ですが。企業の中だけではイノベーションが起こりづらい、生き残っていくためにはいろんな人の空気を入れてかきまぜて、新陳代謝を起こしたほうがいい。世界的に企業間交流を促す流れがきているし、そういうことができる、集団にとらわれずさらけだせる人が求められている。そういう状況だそうです。そういう空気、日本でも広がるんでしょうか?だと、いいのですが。


正直、コワーキングスペースに「起業家が増える」「地域活性化ができる」と過剰期待して、ハコつくるだけという日本の現状は、どんだけ周回遅れなんだろうという気分になってきます。

ただ、少しずつ、旅しながら仕事する人も見受けられるようになりました。東京一極集中に疑問を持って、完全リモートワークの会社で働く人もいます。(ソニックガーデンさんとか)そのためのツールも環境もどんどんできているから、不可能じゃないんです。

 仕事するなら、しなきゃいけないなら、できるだけ楽しく仕事したい。それは誰でも同じなんじゃないでしょうか。

働く場所の選択肢の1つとしてのコワーキングスペース。もっと活用してほしいし、どうせなら、日本のどこでもありがちな「おしゃれ、きれい、居心地がいい、IKEA無印良品」または「アンティークづくし」の場所ではなく、海外のスペースみたいに足を踏み入れた途端息を飲むような……そんな個性的な場所を作ってみるのもありかな、と、思いました。ノラヤはまだまだ、個性が足りない。

 

本題とは外れますが、スタンディングデスクの記事も興味深いかったです。(岡村の商品の宣伝でもあるのですが。詳しくはこちらを)たちっぱなし、すわりっぱなし、立ったり座ったりの中では、立ったり座ったりが一番足のむくみが少ないという研究結果があるそうです。私も週に3日バイトで立仕事をし、週に3回ノラヤで主に座りっぱなしなのですが、座りっぱなしだと明らかに足がむくむようになりました。タイマーをセットして時々意識的に立つとか、体の使い方も含め「いろいろな働き方」ができると、いいですね。

コワーキングスペースは儲かるのか?2017年10月の売り上げ報告

11月になりました。毎月恒例の売上報告です。

報告の前に。

先日、私、プレゼン作ったじゃないですか。その中にグラフがありました。

2016年は2015年と比較して売上が上がっていたのに、2017年は2016年と比較して、売上が落ちているのです。

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ではどのぐらい売上が下がったかというと*1月平均15,580円でした。2016年の売上月額平均が44,767円だったので、約35%の売上減ということになります。(え?計算合ってる?合ってるよね?数学苦手なので違ってたら教えてください。)

こうして数字で表現すると本当にノラヤはやばいということがわかりますね。ある日突然閉鎖してびっくりさせるようなことがないように、こうして情報を出していきます。親切な運営者ですね。

というわけで本題の売上報告に行きます。

10月の売上は、30,250円です。先月が12,000円という最低売上更新をしたのに比べれば、多いですけど、それでも昨年の売上平均値よりは少ないです。

お店は11日オープンしまして、うちお客様が来た日は6日。相変わらずオープンしても半分は、誰も来ない日ということです。

なんで売上下がったんだろうと考えて、先日の宴会ではその考察もしたのですが、一番大きな理由って実はサイエンスバーを2回しかやってないからじゃないか……。2016年は7回やってます。うーん、いろいろめんどくさくなってしまってサボってました。すみません。

 

 

*1:5月は小波先生のサイエンスバーがあり特別伸びたので除きました

ノラヤ4周年記念宴会しました

10/28(土)に、ノラヤ4周年記念宴会を開催いたしました。はい、10/10に晴れてノラヤは4周年を迎えました。ぱちぱち。

今回の参加者は管理人含め9人。ノラヤのいつもの状況ですが、職業も年齢もみんなめっちゃくちゃバラバラでいろんな人が集まりました。

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